総務省は電波監理審議会の答申を受けて、テレビ放送の地上デジタル化によって空いた「V-High放送(モバキャス)」の周波数帯に、5つの事業者の新規参入することを認めました。
これまで、同周波数帯はNTT docomoの子会社「mmbi」のみが、モバイル放送「NOTTV」(チャンネルは3つ)を放送し、NTT docomoの対応スマートフォンのみで受信されていました。
今回、新たに参入が決まったのはスカパー・エンターテイメント、フジテレビ、アニマックスブロードキャストジャパン、AXNジャパンの計5社で、新たに開始される番組数は6番組となります。いずれも衛星放送を手がけている事業者であり、新規参入による良質な番組提供によって電波が有効活用されることが期待されます。番組の放送開始は2015年1月以降。
なお、今後開始される番組の受信は、NOTTV対応としてドコモから販売されてきたスマートフォン・タブレットであれば可能です。ただし、事実上「NOTTV」専用であった月額400円の料金は、番組数の増加によって変更が検討されています。これを機にモバイル放送がどのようになっていくのか、見守りたいところです。