MM総研が、2013年度の国内携帯電話端末の出荷台数に関する調査結果を発表しました。
それによれば、2013年度は前年度比5.7%減の3941万台となり、3年度ぶりに4000万台を下回る結果となりました。
ただし携帯電話端末全体のうちに占める、スマートフォンの出荷比率は75.1%に上昇。スマートフォンの出荷台数自体も前年度比0.4%とほぼ変わらない2960万台となっています。
2013年度通期の携帯電話端末の出荷数を、メーカー別に見ると、Appleが3年連続首位を獲得しました。4位に京セラが居るのは意外ですが、KDDIのフィーチャーフォンやWILLCOM向けのPHSも手がけており、当然と言えば当然かもしれません。
- Apple
- SHARP
- SONY Mobile
- 京セラ
- 富士通
- SAMSUNG
以上が携帯電話端末全体のシェアです。これをスマートフォンのシェアに限ると、以下のようになります。ランキングから京セラが消え、SONYとSHARPが逆転します。
- Apple
- SONY
- SHARP
- 富士通
- SAMSUNG
携帯電話端末全体でも、スマートフォンだけでも、Appleが1位というのは驚異的ですね。Appleが3年連続で1位を飾る一方、日本市場における国内メーカーの携帯電話端末出荷数は3年連続で減少し続けています。
日本市場では移動体通信事業者が強いイニシアチブを握っていますが、各社販促費をiPhoneに集中していたことも、こうしたiPhone人気を後押しする要因となったのでしょう。iPhone受け入れの下準備として「ツートップ戦略」を押し進めていたNTT docomoは、販促費の集中が国内メーカーに悪影響が無いかと質問され、加藤薫社長が「3~4年、(国内メーカーは)同じことを繰り返してきた。作った、売れない、故障する、評判が悪い」と回答する場面もあり、長らく続いていた日本メーカーの品質問題もiPhoneの人気やSAMSUNGの伸張を許した面があることも否めないでしょう。
今後、携帯電話端末の出荷数は徐々に減少する一方で、各社のスマートフォン比率は8割にも達する見込みです。
また、微減と予想されている国内市場に対し、世界市場全体ではスマートフォンの出荷台数は急成長を遂げており、メーカー各社の世界での奮闘にも期待したいところです。