Huawei傘下の半導体メーカーであるHiSiliconがスマートフォン・タブレット向け新型プロセッサである「Kirin 920」を発表しました。
Kirin 920 は ARM の Cortex-A7 と Cortex-A15 をそれぞれ4コアずつ搭載した big.LITTLE 対応プロセッサで、合計8コアとなっています。8コア全てが同時に動作することができるHMPモードにも対応している「真のオクタコアプロセッサ」です。
通信機器に強い Huawei グループらしく LTE Cat 6 300Mbps に対応しており、最大300Mbps の高速なLTE通信をサポートしています。
同社によると Kirin 920 は Snapdragon 801 の性能を大きく超え Snapdragon 805 と同等かそれ以上の性能を実現すると謳っています。以前、発表するだけして結局製品が登場しなかったK3V3プロセッサとは異なり「商用Ready」であることもアピールしています。
詳細な仕様は以下の通り。
CPU | ARM Cortex-A7(1.3-1.6GHz) x4 + ARM Cortex-A15(1.7-2.0GHz) x4 big.LITTLE HMP |
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GPU | ARM Mali T-623 |
モデム | Tensilica HIF13 LTE Cat.6 VoLTE対応 |
製造プロセス | 28nm HPM (High-K Metal Gate) |
その他にも64bitプロセッサの登場も予告されており、2015年に登場すると告知しています。現在は Qualcomm の独壇場であるモバイル向けプロセッサですが、今後この状況が変わっていくことに期待したいですね。