数多くのゲーミングデバイスを出しているMad Catzから様々な機器とBluetooth接続できるゲーミングキーボードが発売されました。ゲーミングキーボードをモバイルする必要性があるのかは置いておいて、早速レビューしていきます。
使いやすさを残した最小限サイズ
最近、毎日PCを持ち歩いていましたが、出先でやることの多くは、メール返信などのテキスト入力。そこで、PCでなければいけない時以外はスマートフォンやタブレットを使うことにしました。長文を書くことが多いので、キーボードは必須です。すでに多くのモバイルBluetoothキーボードが出ている中で、「S.T.R.I.K.E.M」を使うメリットはあるのでしょうか。
「S.T.R.I.K.E.M」は、パンタグラフキーを採用し、しっかりとした打鍵感を得られます。キーストロークは2mm、キーピッチは15mmです。普通サイズのキーボードと比較してしまうと、もちろん打ちにくいのですが、ぎりぎりタイピングできるサイズ。これ以上キーが小さくなると周りのキーまで同時に押してしまいそうです。モバイルキーボードにありがちなタイピング時のたわみは、ほとんど感じませんでした。
現在国内で販売されているモデルはブラックのみで、英語配列です。筆者はMacを英語配列で使っているため問題ありませんでしたが、初めて使う方は慣れるまで少し時間が掛かるかもしれません。他にも、ESCキーやF1~F12キーはFunキーを併用するなど一部特別な入力方法のキーがあります。
スペック
約4時間の充電で、最大25時間使用できます。Bluetoothの最大通信距離は10m。対応OSはWindows 8.x/7/Vista/XP、Mac OS X 10.8以降、Andorid 3.0以降、iOS 6以降となっています。Windows Phone 8.1は、認識後接続できるものの、数秒後に切断されるため使用できませんでした。これはWindows PhoneがHIDプロファイルに対応していないのが原因でしょう。
サイズは295×110×12mmで、重量は約199g。小型で軽量なボディに、しっかりとゲーミングデバイスの要素を残しており、特に奇抜なデザインや形状は、さすがMad Catsといったところ。
モバイルキーボードとしては珍しく、バックライトを搭載。輝度は5段階に調節できます。
OFNセンサー
本体右上にはOFNセンサー、左右クリックボタンがあります。残念ながら、iOSデバイスでは使用できません。AndroidやWindows、Macでは、カーソルの移動やクリックなどマウスの代わりとして機能します。小さいタッチパッドのようなものです。センサーを押下でクリック、押しながら(または左クリックしながら)なぞることでスクロールになります。VAIOやThinkPadで慣れているせいか、ポインティング・スティックのほうが操作しやすいと思いました。とはいえ、タッチパネルでは難しい細かいクリック操作には便利です。Androidの場合、キーボード上のHOMEキーやBackキーなどが使えるので、手元ですべての操作を行えます。
各種操作ボタン
左上には音量調節のホイールとメディアコントロールボタン、インジゲーターを挟んでさらに5つのボタン(左右クリック、バックライト調節、機器の切り替え、Bluetoothペアリング)があります。ワンタッチで最大4台の機器を切り替えられます。
付属品は、充電用のUSBケーブル・キャリングポーチ・スタンドです。ポーチ表にはロゴ、裏には小物入れがあり、スタンドやUSBケーブルを収納できます。付属のスタンドは、端末や接地面と接触する部分にラバーコーティングが施してあります。
まとめ
モバイルキーボードとしては少々高めでしょうか。対応OSの多さや、高機能さを加味して考えれば、納得できる値段だと感じました。Amazonでは、平行輸入品で国内未発売のレッドとホワイトが販売されています。なお、国内で販売されているブラックモデルの希望小売り価格は税抜9,980円です。