Sonyが1981年に、Sonyロゴの大規模な刷新を図っていたことをTHE VERGEが伝えています。
Sonyは1955年から73年まで、微妙な調整はあれども、基本的にほとんど同じ書体のオリジナルロゴを使っていました。さらにテレビなどのCMでも、Sを出せばSonyを連想させるよう、音と文字を連携させるコマーシャルを行っていました。Sの形と、消費者のSonyのイメージを紐付ける作戦が取られていたわけです。
1981年、Sonyは35周年を記念し、一般公募でSonyのロゴを募集しました。そこで以下の様な案が世界中から出されました。やや未来的な、個性的なロゴが並んでいますね。
しかしこれを井深大や盛田昭夫も見たものの、前述の理由もあってか、やはりオリジナルのロゴが一番ということになったそうです。一般公募の中でどれが一番かを決めることはなく、オリジナルロゴのまま現在に至っているそうです。
ちなみに、未来的な書体と、消費者にイメージを植えるという観点だと、Sony Ericssonのロゴは、端末本体にも緑色のシンボルマークを取り入れるなど、正しくSonyロゴを脱構築していたと言えるかもしれませんね。