Vsennは、開発中のスマートフォンの基本ソフトウェアについて、ARPプログラムを拡大することを発表しました。
これにより、Vsennで選択できるOSはAndroidに加え、Sailfish、Firefox OS、Ubuntuの計4種類となります。開発者はARPプログラムのもとで、Vsennのスマートフォン用のROMを開発することになります。ARPプログラムの参加者にのみ、ブートローダーアンロックの権利も保証されるとのこと。
Vsennは、モジュール型のAndroidスマートフォンのプロジェクト。NokiaのAndroid端末「Nokia X」のプログラムマネージャーが創設した、フィンランドの新興企業Vsennが主導。バッテリー・SoC・実行用メモリ・カメラ・外装がモジュール化されており、ユーザーは自由に交換可能。最大4年間のOSのサポートと高度なセキュリティが提供されます。
同じくモジュール型のスマートフォンの構想では、Googleの「Project Ara」や「PuzzlepPhone」が存在しています。
しかし「ProjectAra」はGoogleが主導ということもあり、公式のマルチOSは期待できないでしょう。4種類のOSから選択できるVsennの自作スマートフォンは、非常に魅力的に思えます。ただし後発のPuzzlePhoneの基本OSには、将来的にWindows Phoneを選択できることも検討されており、Vsennの直接のライバルとなる可能性があります。
これらのモジュールフォンは、いずれも2015年に登場すると見られます。