SHARP製のAndroidスマートフォンAQUOS ZETA SH-01Gを愛用しています。
ホーム画面
SHARP独自の「Feel UX」を搭載。ウィジェット領域(ショートカット貼り付け領域含む)+アプリランチャーの計2列。昔はショートカットの専有領域が独立しており3列でした。好みが大きく分かれそうなところですが、個人的にはこれはこれで好きです。
画質
買った当初、画質があまりにも酷いのでびっくりしました。青空の画像を開いた時は、こんな空あるものかと驚きました。これはSHARPの画質補正が原因です。ダイナミックからデフォルトに戻せば、ディスプレイ自体は昨今のスマートフォンの平均水準以上であることがわかります。
SHARP独自機能
グリップセンサー機能はいいですね。動作は確実性は欠けますが、握っている間の画面回転が抑止されるので、非常に便利です。
とにかく電池を持続させるエコ技は便利です。手動、または電池残量に応じて自動でオンになります。メーカー各社が類似機能をリリースしているところですが、Android特有のエフェクトやバイブを片っ端から切るのはあまり見ないですね。
音声アシスタント「エモパー」は、端末を落とすと痛がるように喋るのは面白かったですが、実用性は高くないのでオフにしています。
SHARP機の伝統となっている覗きこみ防止機能、ベールビューは、通知バーから呼び出せます。電車内など、あまり他人に覗きこまれたくないようなメッセージをやりとりしている時などは便利です。
履歴ボタンを押すと出てくるクイックメニューは、画面下部に広がるので昔のiPhoneライク。ミニアプリ機能は、Galaxy・Xperia・LG端末に比べると使い勝手や拡張性は劣っています。
動作
SHARP特有のバウンズや、動作にクセがあります。他のAndroid端末ならトグルスイッチを長押しするとメニューが出るべきところで、本機は出ないとか、かなり好き嫌いが分かれそうです。使っているうちにある程度慣れる部分もありますが。
あと電源を入れてからOSが立ち上がるまでも、やたら時間がかかります。
ファブレットであることを感じさせない狭額縁デザイン
ディスプレイは5.5インチFull HDですが、画面が同サイズのはずのiPhone 6 Plusよりも小さく、Xperia Z3に近いサイズ。よくぞこのサイズに収めてくれました。比べてみて画面占有率の高さを改めて実感します。これはベゼルの狭いEDGEST(3辺狭額縁)のおかげです。
同じくEDGESTデザインのAQUOS CRYSTALの方がデザイン上のインパクトは大きいです。あれは錯視によるフレームレスを実現するために角が尖っているので、指が引っかかります。しかしSH-01Gは前面がフラットで、指の引っ掛かりもないので、画面外からのフリック動作もスムーズ。たとえば通知バーを引き出す時や、Google系アプリの左から引き出すメニューなど。長く使う上では有利です。
背面はエンボス加工のようなマット素材で非常に上品。気に入っています。
ストラップホールがあるのも見逃せないところ。ハンドストラップを付ければ片手操作もいけますね。
ナビゲーションバーのボタンも中央に寄せられるので、指が届きやすいです。5.5インチファブレットの中では最も持ちやすい機種と言えるのではないでしょうか。
3辺狭額縁の犠牲
インカメラの位置は最悪です。テレビ電話やセルフィーには全く向かない位置です。この辺りのダメさ加減はau向けにデザインや機能を改悪したisai FLと共通するものがあります。標準のカメラアプリは、端末をひっくり返すとUIもひっくり返るだけAQUOSの方がマシかもしれませんが。
スピーカーの位置もフロントではなく背面に。音量も小さく、常用に耐えません。イヤホンやBluetoothスピーカーとの併用をおすすめします。
総評:個性的な機種
SHARPの家電といえば、独自機能も多く個性的なものが多いですが、AQUOSスマホもその例に漏れません。5.5インチファブレットとしては優秀な持ちやすさも、作りこみの甘さも含め、良くも悪くも実にユニークな端末です。
普通のAndroidスマートフォンでは物足りない人や、大画面と持ちやすさを両立したい欲張りな人に、有力な選択肢と言えそうです。