最後の総務省有識者会議で報告書案に挙げられた内容は、競争促進策としては接続料整備・データベース開放・MNP優遇是正・中古市場発展、あとは年齢や機種限定の安い料金プランを叩き台にした新たなプランや、長期利用者向けプランを作るべきなど、おおむね既出のもの。
それよりも総務省有識者会議が、価格や安売りを常に監視して逐一ケチをつけようという発想なのが致命的だと思います。なぜそのような不健全な販売実態が一向に無くならないのか?その原因を解明し、構造を正すことが合理的です。異常な販売価格に加えて、キャリアが短いサイクルで新機種投入を強いるなどの問題も正したいようですから、それこそキャリアが端末を一括で買い上げて販売する仕組みや販売代理店との関係性など、根本からメスを入れるのが妥当でしょう。ただ、それは今いる「有識者」には到底無理な芸当だと思います。
身体のどこかが痛くなったら、病院に行って痛みの原因を解明、治療し、生活習慣等を抜本的に見直すことが最善ですが、有識者の皆さんは、痛むたびに痛み止みの薬を飲んでやり過ごすのでしょうね。日本の携帯業界は、ヤブ医者に引っかかったようなものです。