Bloombergが報じたところによると、GoogleはAndroidのバージョンアップについて、メーカーへ圧力を加える方針です。
この問題に精通した情報源いわく、Googleは今年初めにセキュリティパッチおよびOSのバージョンアップデートを積極的に提供している携帯電話メーカーのランキングを発表。このランキングは、Androidのメーカーに公開しているそうです。さらにGoogleはこのリストをメーカー以外にも公にすることを議論しているそうです。
アップデートに積極的なグローバルメーカーにとっては追い風にもなり得ますが、アップデートをサボっているメーカーは恥を晒すようなものです。特にSHARPや京セラなどOSアップデートに消極的なメーカーにとっては痛手となるかもしれません。
AndroidのOSバージョンが提供されないことは、顧客のセキュリティ低下を意味し、それはセキュリティとプライバシーに注力するAppleのiOSに対抗するにあたって不利になります。Googleは何としてもOSバージョンアップの阻害要因を取り除いていく努力に迫られていると言えます。
オランダではOSアップデートが無視された端末が多かったとしてSamsungが訴えられたり、アメリカでは米連邦通信委員会がキャリアとメーカーに迅速なOSアップデートを求める書簡を送ったりしています。
Googleの機能は、携帯キャリアのテストによってアップデートが途方も無く遅れることがあります。これを回避するためのGoogleの新しい取り組みとして、AlloのようなメッセージングサービスをOSの一部ではなく、単独のアプリとして提供することで、キャリアのテストを回避して迅速にアップデートを行うといったものです。
はたしてGoogleの取り組みはどこまで功を奏するのでしょうか?注視していきたいところです。