Sony Mobileは、ドイツにて現地時間9月2日から開催される「IFA 2016」に先立ってプレスカンファレンスを実施し、その中でXperiaシリーズ最新モデルとして「Xperia XZ」を発表しました。当然、防水防塵にも対応で、日本市場への投入が予告されています。
Xperia X Performanceの後継機種に当たり、シリーズのフラグシップモデルとなります。引き続きSnapdragon 820を採用し、RAMは3GB搭載。先代機種との大きな違いは、シリーズで初めてレーザーAF(オートフォーカス)機能を搭載するなど、AF機能全般を刷新した点です。Sonyは、このレーザーAFを含む3つのセンシング技術を合わせて「トリプルイメージセンシング」と呼びアピールポイントにしています。また動画撮影においては「5軸手ブレ補正」が採用され、これはスマートフォン初とのことです。
筐体は、Zシリーズのオムニバランスデザインに近かったX Performanceから一転して、表裏に継ぎ目のない筒型の金属ボディに変更されています。以前リークされた内部情報に掲載されていた「tube」に似ていますね。ディスプレイはZ5以前の5.2インチに戻り、ベゼルも微細ながら狭まっています。解像度はFHDのまま据え置きです。
カラーリングはミネラルブラック、プラチナ、フォレストブルーの3色。フォレストブルーは同シリーズでは珍しい緑がかったトーンの青で、Sonyとしてもトレンドとして推していきたいとのこと。
OS | Android 6.0 Marshmallow |
CPU | Qualcomm Snapdragon 820 2.2GHz クアッドコア 64bit |
メモリ | 3GB |
ストレージ | 32GB |
ディスプレイ | 5.2インチFull HD |
カメラ | Exmor RS for Mobile, 2300万画素, レーザーAF, 4K動画 |
インカメラ | 1300万画素 |
バッテリー | 2900mAh, Battery Care |
寸法 | 146 × 72 × 8.1 mm |
重量 | 161g |
その他 | microSDスロットあり、防水防塵(IP65/IP68), USB Type C |
Sony Mobileは以前よりXperiaシリーズのモデル数を削減していくとしていましたが、今年もまたフラグシップモデルを2機種発表し、その割に他社に比べてスペックで見劣りする面があるなど、「期待外れ」であるとの声がインターネット上では散見されます。しかしながら、Xperiaのセールスポイントであるカメラ周りは着実に進化させ、マンネリ化していた筐体デザインも新しくするなど、評価できる点も多くあります。個人的に、今回の発表会からは、従来のような苛烈なスペック競争よりも、使いやすさを重視していくSonyの姿勢が感じられたように思います。
Sonyの目指すXperiaシリーズの方向性が市場に受け入れられるのか、見守っていきたいところです。