DxOMarkは、カメラ処理ソフトを開発するDxOの研究所が開設している、世界的に注目されているカメラ評価サイトです。
そのDxOMarkが、SamsungのフラッグシップモデルGalaxy S8のカメラのスコアを発表しました。
その点数は88点と極めて高いスコアを記録しています。これはiPhone 7 / HTC 10 / Xperia XPと並ぶスコアであり、モバイル部門第1位のGoogle Pixelに迫る数字です。DxOMarkがスコアを付けた全スマートフォンの中で、第2位を記録しています。
Google Pixelは、Google初の「made by Google」を謳うスマートフォンで、驚異的なカメラ性能を持った機種で、日本未発売なのが惜しい出来でした。残念ながらこれを超えることは叶わなかったようです。
DxOMark曰く、Galaxy S8のカメラ性能は高いポテンシャルを秘めています。全照明環境において高速で滑らかなオートフォーカスを作動できたとのこと。
低照度の環境でも優れており、ノイズを大幅に低減します。しかし(使い方に応じて許容される程度とは留意しつつも)細部のディテール・精細さは犠牲になっていると評しています。
88点というスコアは、前機種であるGalaxy S7 edgeと同点です。私もGalaxy S7 edgeはスマートフォンのカメラの中でも最高峰であると感じています。
Xperia XZが、前モデルXPよりも低い点数に甘んじていることを見れば、前機種と少なくとも同点に踏み止まっただけでもGalaxy S8は十分に健闘していると言えるのかもしれません。
DxOMarkは、ビデオ録画に関しては前機種よりもGalaxy S8は改善されたと評しています。特に屋内での手振れ補正が改善されたことを挙げています。しかしながら低照度でのノイズレベルが悪化したとも述べており、低照度でのノイズ低減を果たした静止画撮影とは対称的です。
日本国内市場でも販売されるであろう最新のフラッグシップの中で、コストを度外視して、カメラ性能の最も優れた機種を選択したいと考えるのであれば、Galaxy S8は間違いなくトップの選択肢として候補となるでしょう。
個人的には、味のある画で写真を撮る楽しみを再発見させてくれるHuaweiのデュアルカメラ搭載機種もおすすめです。Huawei P9のDxOMarkスコアは80点、Huawei Mate 9は85点です。