カナダのCRTCは、カナダ国内において、SIMロック解除手数料の無償化を決定しました。加えて、今後新たに販売されるスマートフォンもSIMロックを掛けることが禁止されます。
CRTCは、カナダ・ラジオテレビ通信委員会(Canadian Radio-television and Telecommunications Commission)の略称。カナダの産業省の管轄下にある政府機関であり、放送・通信事業を監督する機関。日本で言えば総務省に相当します。
これまでカナダでは、SIMロック解除に50ドルの料金を支払う必要がありました。この50ドルは「身代金(ransom fee)」とも呼ばれていたほど。
カナダの携帯キャリアは、SIMロック解除は利用者負担であるべきで、無償化されてしまったら全体の通信料金を上乗せせざるを得なくなるなどと主張し、反対してきましたが、結局、CTRCは全てのSIMロック解除手数料を無料にすることを決めました。
この新しいルールは12月1日に施行されます。これによりユーザーの利便性が向上し、キャリア間の顧客流動性が向上することで、競争の激化が予想されます。