中国OPPOは、フラッグシップにあたるスマートフォン「R11sシリーズ」を発表しました。
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そもそもOPPOとは
OPPOはDVDプレイヤー、mp3プレイヤー、スマートフォンを製造してきた中国のデジタル機器メーカー。中国BBK傘下であると同時に、OnePlus社の親会社でもあります。
OPPOは中国市場では「カメラスマホ」として確固たる地位を築き、大きなシェアを占めます。
OPPO R11の待望の後継機、R11s
2016年、中国国内で最も売れたOPPO R9s。そのR9sの後継機であるOPPO R11は、中国国内で5ヶ月前に発表されました。
やはり前モデル同様大人気で、中国国内でHuaweiとトップを争う大人気機種となり、フラッグシップ的位置づけにあるOPPO Rシリーズの「カメラが綺麗」という地位をより不動にしたモデルでもあります。
今回発表されたOPPO R11sは、OPPO R11をベースにしたモデル。スペックなどはほぼ変わらず。
順当にトレンドを取り入れたマイナーチェンジモデルがR11s
大きく変わったのはその見た目。アスペクト比18:9の縦長有機ELディスプレイを搭載。前面に占めるスクリーンの比率は85.8%という「全面屏(=Full Display)仕様」となっています。いわゆるベゼルレスというやつですね。
しっかりと最近のスマートフォンのトレンドをしっかりキャッチアップしています。
カラーリングはブラック、ゴールド、レッドの3色。
「AI自撮り」対応
フロントカメラに搭載された2000万画素カメラは圧巻。もちろん若者の間のトレンドである自撮り(セルフィー)のためです。プロのカメラコンサルタントを雇うかのような、2000万画素AIスマート自撮りが可能であるとしています。
AIで顔の特徴、性別、年齢、肌の色、肌のテクスチャなどといった詳細な情報を収集。AIが肌を加工し顔を整えるなどして、最適な自撮り補正を実現しています。
カメラ作例
OPPO公式サイトに掲載された写真作例。デュアルカメラのおかげで暗いシーンでも低照度撮影に強いとしています。
VOOC急速充電対応
OPPO独自のVOOC急速充電技術に対応。5分充電で、2時間通話可能としています。
なおOPPOは、VOOC急速充電に対応したスマートフォンの販売台数が、7500万台を突破したと宣伝しています。かなり売れているんですね。
中国国内市場では、高画素デュアルカメラ、そして「全面屏」「急速充電」はかなり重視されている項目ですが、R11sはしっかりと抑えていることになります。これまでのRシリーズ同様、かなりの人気が出そうです。
OPPO R11sのスペック
OS | Android 7.1.1, ColorOS 3.2 |
---|---|
CPU | Snapdragon 660 オクタコア |
メモリ | 4GB |
ストレージ | 64GB+microSD |
ディスプレイ | 6.01インチ 有機EL FHD+(2160×1080) |
カメラ | 1600万画素 + 2000万画素 デュアルカメラ f/1.7 |
インカメラ | 2000万画素, f/2.0 |
バッテリー | 3205mAh |
寸法 | 155.1 x 75.5 x 7.1mm, 153g |
その他 | 指紋認証センサー, microUSB, イヤホンジャックあり |
価格は黑色(ブラック)と香槟色(ゴールド)が2999元、红色(レッド)が3199元。中国市場での発売日は11月10日。
OPPO R11s Plusのスペック
ディスプレイが6.43インチ、メモリが6GB、バッテリーが4000mAhという部分を除けばR11sとほぼ同じです。
OS | Android 7.1.1, ColorOS 3.2 |
---|---|
CPU | Snapdragon 660 オクタコア |
メモリ | 6GB |
ストレージ | 64GB+microSD |
ディスプレイ | 6.43インチ 有機EL FHD+(2160×1080) |
カメラ | 1600万画素 + 2000万画素 デュアルカメラ, f/1.7 |
インカメラ | 2000万画素, f/2.0 |
バッテリー | 4000mAh |
寸法 | 164.8 × 80.2 × 7.3mm, 182g |
その他 | 指紋認証センサー, microUSB, イヤホンジャックあり |
価格は黑色・香槟色ともに3699人民元。中国市場での発売日は11月24日。
弱点は?
SoCのSnapdragon 660は、ミッドレンジ~ミッドハイ向けの6xx型番ながらも、高性能であることで定評があります。その他実行メモリも大きな容量が確保されており、動作には全く問題がないでしょう。
弱点を挙げるとすれば充電端子がmicroUSBという点でしょうか。一度USB Type Cに慣れてしまうと、なかなか「端子の裏表を気にしてから挿入する」というのは面倒ですし、確認を怠った時の破損も怖いです。
また、中国国内向けスマートフォンによくあるAndroidフォークであるColor OSを搭載するため、Google Playはインストールされていません。
日本での発売は?
中国市場向けにアナウンスされており、現時点で日本市場への投入予定はありません。
しかしOPPOは日本法人「OPPO Japan」を設立済みであり、今後OPPOのスマートフォンが日本に進出する可能性はあります。
追記:国内でも発売しました。
OnePlus 5Tに期待
中国BBK傘下のOPPO。実はOPPOは子会社としてOnePlus社を持っています。このOnePlus社は、Google Playをインストールした普通のAndroidスマートフォンをリリースし、海外から非常に高い評価を得ています。
OnePlus 5は、OPPO R11をベースにして開発されています。後継機であるOnePlus 5Tもまた、OPPO R11sをベースとすることが予想されます。OnePlus 5Tに期待したいところです。