Android P開発者プレビュー版が配信。日本の開発者は合法機体消滅へ

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 Googleは、Android Pの開発者プレビュー版をリリースしました。これは次期Android 9.0の初期バージョンとなります。

 Android Pでは、Wi-Fiアクセスポイントまでの物理的距離を測定できるWi-Fi Round-Trip-Time(RTT)屋内測位、「ノッチ」サポート、改善されたメッセージ通知、複数カメラAPI、HDR VP9ビデオ正式対応、JobScheduler、Neural Networks API 1.1、NFC決済の安全な取引用のAPIなど多種多様な機能が実装されます。

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ノッチ(画面上の切り欠き)を正式サポート

 今回の発表で悲鳴を上げているのが日本の開発者です。

 Android P Developer Previewの配信デバイスはPixel、Pixel XL、Pixel 2、Pixel 2 XLデバイスのみ。全て日本未投入で、技術適合認証を取得していません。Pixelより前のリファレンスモデルであるNexusデバイスは日本国内でも販売されていましたが、Nexusのアップデート保証期間は既に昨年9月に終了しており、対象外。

 つまり日本では開発者が合法的に最新バージョンを使用できるAndroidリファレンス機が存在しないという異常な状況に陥っているわけです。

 技適によって生じる様々なデメリットについては経団連などが問題視しており、制度改革が提案されています。技適未取得端末の開発目的での使用を解禁するよう現実的な案が提出されており、今後の展開に期待したいところです。

 ただ、実態に見合わない技適の現実が周知されることによって技適是正の機運が喚起され、具体的な政策議論の俎上に載ること自体は歓迎すべきではあるものの、本件に関してのみ言えば、GoogleがPixelシリーズを日本国内に投入するなり、そうでなくとも単に技適を取得しておけば済むだけの話でもあります。

 これは半分冗談ですが、Android開発者たちが足並みを揃え、「国内メーカーも採用するAndroid OSの開発なんて、もう金輪際放り投げる。日本の開発者は全員でiOSに乗り換える」と声を上げれば、総務省やGoogleは重い腰を上げざるを得ないのでは……なんて想像してしまいますね。日本のモバイルOSシェアが完全にiOSによってハイジャックされる前に、早急に対策を講じてもらいたいものです。

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