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ソニーが発売の新型Androidブラビア2018年モデルまとめ

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 ソニーは、BRAVIAブランドの4Kテレビ「A8F」「X9000F」「X8500F」「X7500F」の計4種を、2018年6月9日に日本国内で発売開始しました。

 当記事ではこの4シリーズについて解説します。法人向けBRAVIAについてはこちらの記事を。

今期ブラビア、全機種Android TV搭載4Kテレビ

もはや地上波衛星放送なんてオマケ!Android TV搭載

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 2018年モデルのBRAVIA、いずれも4K(3840×2160)解像度のテレビで、OSにはAndroid TVを採用します。

 Android TVは、GoogleのAndroid OSのテレビ向けのエディションです。Google Playやapkインストールにより、無限の可能性が得られます。PCやスマホで楽しんでいる数多くの動画サービスがあるでしょうが、それらのアプリもかなり揃っています。こうなってくると地上波衛星放送はただのオマケです。

 Netflix、Amazon Prime Video、Hulu、DAZN、dTV、U-NEXT、YouTube、Twitchなど、そうした各種動画サービスを、部屋の大画面テレビと高性能な画質処理エンジンと迫力の音響で楽しめる、それこそがスマートテレビの価値だと思います。

 出荷時のAndroid OSのバージョンはNougat、2018年内のアップデートで8.0 Oreoになる予定。

Chromecast built-in対応

 Android TV搭載でChromecast built-in。BRAVIAと同一ネットワーク上に繋いだiOS / Android端末から映像のキャストが可能。たとえばYouTubeやNetflixなど動画を視聴中、右上のキャストアイコンを押せば、そのままテレビで続きを観ることができます。

Googleアシスタント built-inに全機種対応予定

 Googleアシスタント対応。テレビリモコンのGoogleアシスタントボタンを押して、リモコンに話しかけることで、簡単にGoogleアシスタントを利用できます。音声検索はもちろん、Works with Googleアシスタント対応の機器を操作可能。

4K放送は

 2018年12月1日から放送開始のBS 4K・110度CS 4K放送は、外付けチューナーでの対応となります。

それぞれの違い

 有機ELのフラッグシップと、液晶テレビの松竹梅で構成されています。

A8F(一番いい)

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 4K有機EL。120Hzの倍速駆動パネル。最上位画質処理エンジン「X1 Extreme」搭載。アコースティックサーフェス対応。

X9000F(液晶 松)

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 4K液晶。サイズは65インチ/55インチ/49インチ。直下型LEDによる部分駆動。120Hzの倍速駆動パネル。最上位画質処理エンジン「X1 Extreme」搭載。

X8500F(液晶 竹)

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 4K液晶。サイズは85インチ/75インチ/65インチ/55インチ/49インチ/43インチ。120Hzの倍速駆動パネル。画質処理エンジン「HDR X1」搭載。

X7500F(液晶 梅)

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 4K液晶。サイズは55インチ/49インチ/43インチ。

賛否両論のダサいリモコン

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 今期よりリモコンが一新。人気の各種動画・SVODサービスの名前を冠したショートカットキーが所狭しと並んでいます。電源がついていようとなかろうと、押せばとりあえずそのサービスを起動できます。まあ、発表されたリモコンを見たユーザーからは賛否両論、どちらかというとやや否の多そうな反応でした。実際、私も初見ではナンセンスというか、ちょっとダサいとは感じました。

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(賛否両論のリモコン)

 本来であればソニーがホーム画面を使いやすくカスタマイズすべきです。しかしソニーやシャープのAndroid TVのホーム画面が代わり映えしない、独自カスタマイズがされていないのは、実はGoogleの意向です。ホーム画面をメーカーが独自カスタマイズできない以上、リモコン側で使い勝手を上げるのが手っ取り早いのだろうと推察します。

 また、総務省の天下り先として有名なARIB(一般社団法人電波産業会)の放送運用規定により、テレビの挙動には様々な制約が課せられています。パナソニックがスマートテレビを作った時、ARIB規定を盾にテレビ局が一斉にVIERAのCMを拒否した話もありましたね。このARIB規定は電源ボタンを押したら最初に出てくるのがテレビ放送であるべき、という制約も定めており、これはAndroid搭載BRAVIAにおいてもそうです。電源ボタンオンでまずホーム画面ではなくテレビ放送が映ります。

 おそらくこうした大人の事情をすっ飛ばしてユーザーの利便性を上げるソリューションが、「じゃあ電源ボタンとは別に、各種サービスをいきなり表示する専用のテレビ起動ボタンを搭載しよう」というわけ。ARIB規定にも配慮しつつホーム画面も不要。しかもこれなら各ボタンの会社から補助金を受け取れてテレビ一台あたりを安くしやすくなります。諸々の事情を考えればこういう形になるのも当然ですね。

 いや、それでもいくらなんでもこのリモコンの見た目はナンセンスだろう、という意見もありそうですが、そこで思い出すべきは、本機のOSがAndroid TVであるということ。スマホにリモコンをインストールすればOK。

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 Google純正リモコンアプリ、一般開発者の作ったリモコンアプリ、ソニーの作ったリモコンアプリ(Video & TV Side View)があるので好きなのを選んで下さい。

アコースティックサーフェス

 テレビの音響を上げるため、前面にスピーカーを搭載したモデルもありましたが、ベゼルレス化の流れとは相反しがち。そこでソニーがやってくれた!のは、A8Fの「アコースティックサーフェス」。なんと画面から音が出る。画面自体がスピーカーなのです。

 アクチュエータ4基で画面自体を振動させるという、とんでもない発想の「アコースティックサーフェス」。そんなことで音質は大丈夫なのか、と心配になりますが、これが意外と良いんですね。店頭などで機会があったら試してみて下さい。

 別に後から自分でサウンドシステムを追加するから標準のスピーカーなんてどうでもいい、というテレビマニアにとっても、これは嬉しい話です。もし前面にサイドスピーカーが配置されていたら、そのスピーカーは無用の長物、無駄になりますからね。その分ベゼルレス化しろという話です。

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(他のスピーカー機器を追加したら、この標準前面スピーカーは機能的にも視覚的にも無駄になる)

 今期、そういえばサイドスピーカーモデルは廃止されていますね。A8Fなら、そのままでも、後からスピーカーを追加しても、いい音でベゼルレス。嬉しいポイントです。

どれを買うべき?

イチオシはA8F

 最もおすすめは、フラッグシップのA8Fでキマリでしょう。前モデルから引き続き高画質、有機EL採用テレビならではの薄さと、アコースティックサーフェス対応による高音質とデザイン性の両立も魅力です。今やはり良いテレビを買うなら、引き締まった黒色を楽しめる有機EL一択。

 各社のテレビは一様にLGの有機ELパネルであり、今注目すべき各社の差異は画質処理エンジン、そして何よりソフトウェアの利便性です。普段スマホやPCで動画サービスをよく見ていて、それをテレビで高画質で見たいなら、Android TV搭載テレビは有力候補です。高度な画像処理エンジンで地上波なんて見ていても宝の持ち腐れです、ネット動画やSVODにこそ活用しましょう。スマホを使いこなしているユーザーほど検討する価値があると思います。リモコンはかなりアレですが、スマホや音声アシスタントを使いこなせばどうでもいいですし。

前モデルと差異ほぼなし、だが価格面で凄まじいA8F

 今期のフラッグシップA8Fは、前期モデルA1から大幅なスペックアップや画質面の劇的な向上は……実はありません。Googleアシスタントbuilt-inなど、細かなブラッシュアップが主なのです。A1にもアコースティックサーフェスあり。

 こうなると、フラッグシップA8Fとあまり大きな差はなく、価格もこなれた前モデルA1というのは実は狙い目という……はずだったのですが。

 こういう消費者の考えもソニーは読み切っているのか、実はA8FもA1も価格差はそれほど無いんです。ソニーストアでもAmazonでも、実はA8Fの方が少しだけ安い。これなら最新型で良いですね。メーカーの努力というべきか、リモコンがダサくなったトレードオフというべきか。これは嬉しい。

 テレビを買い換えるなら、Android TV搭載テレビも検討候補入れるべきです。ただ、動作の緩慢さは許容可能かどうか、先に店頭で体感しておくことが肝要です。

 何なら少しでも画質を最重視してハイセンスのREGZA X920などを選び、各種セットトップボックスを接続して機能を補う、という選択肢もあり得ますからね。高い買い物なので色々と検討した上で購入して下さい。

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