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値下げでより購入しやすい新価格!4K HDRにも対応したPS4 Pro レビュー。

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 今話題のiPad Pro!ではなく、PS4 Proを購入しました。

 初代PS4発売から4年9ヶ月、Pro発売からは約2年。なぜこの微妙なタイミングなのか。レビューします。

そもそもPS4とは

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 改めて説明することもないとは思いますが、ソニーインタラクティブエンタテインメントが2014年2月22日より日本国内で販売している家庭用据置ゲーム機。PS4のゲームはもちろん、NetflixやYouTube、Huluなど流行りのVODも視聴できます。その他にSpotify、Spotify Connectに対応しているので、好きな音楽をスマホでチョイスしつつ、ゲームをするといったことも可能です。

 またDVD、Blu-ray、DLNA、外付けストレージの視聴にも対応し、1台あればマルチに使えるハードウェアです。(※CD再生は非対応、またUHD BDも非対応。3D BDは対応しています。)

 また別売りのPlayStation VRと組み合わせればVRゲームやコンテンツ、3D BDなどを楽しむこともできます。ハードウェアによる後方互換は一切ありませんが、PlayStation Nowを通じてPS1〜PS3のゲームをプレイするといったことが可能です。

なぜ今PS4 Proなのか

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 北米でのPS4の発売から早くも5年(日本は3ヶ月遅れで販売開始)。次期モデルを開発中とSONYも認める中、このタイミングでPS4 Proを購入しました。このタイミングで購入した理由を説明します。

 筆者は2015年4月にPS4を購入しており、はじめてのPS4というわけでもありません。今回はProへの乗り換えです。所持していたPS4はCUH-1100Aのグレイシャー・ホワイト。初代モデルのちょっと改良版モデルです。大きさや消費電力などは初代と同じ。黄金比率で割り当てられた菱形のボディはとてもかっこよく、CUH-1000及びCUH-1100番台は本体上部の一部(HDD換装可能部分)がツルツルしており、ボタンも押し込みタイプではなくセンサー式なのでボタンに触れるだけで電源やディスク交換ができる、マニアにしかわからない格好良さがあります。PS3、PS2といいソニーの初代ハードはなぜこんなにもかっこいいのか……。 

 そんな筆者の初代PS4は4K HDR出力に対応していません。無線LANもIEEE 802.11 b/g/nにしか対応していない、3年間利用していたこともあり、コントローラーの電池がヘタってきた、などぼちぼち不満を感じてきました。

 そして初代PS4で最も不満なところはストレージ速度の遅さ。ゲームの起動やロード、アップデータのコピーなどあまりの遅さに苛立つことが増えたこと。SSD化したら速くなるのでは?と思いましたがそうともいかず。それは内部設計に問題がありました。

 PS4(Proがつかない全モデル)はSATA Ⅱ(物理転送速度が3Gb/sまで)ですが、PS4 ProはSATA Ⅲに対応しているので物理転送速度が6Gb/sまで拡大されます。そのため高速化するならPS4 Proのほうが大きく恩恵を受けるわけです。(またPS4 Proが出荷時に搭載しているHDDはSATA Ⅱなので換装しない限りSATA Ⅲの恩恵は受けれないのです。)

 またPS4 Proにはアップコンバート機能が備わっており、4Kディスプレイに出力している場合に、2K未満のコンテンツを4K相当へアップコンバートする機能が備わっています。ゲームやBlu-ray、VODなど様々なコンテンツをアップコンバートしてくれるそうです。 LGの4K HDRテレビを使用しており、せっかくの4Kならちょっとでもいいほうがいいよなあと思うように。

 次期モデルが近いと噂されていますが、初代PlayStationが1994年、PlayStation 2が2000年、PlayStation 3が2006年、PlayStation 4が2013年発売と大体6年のサイクルで販売されてきました。これに倣うと2019年〜2020年あたりに次期モデルPS5(仮称)が発売されてもおかしくない頃合いですが、今年の段階で一切情報公開がされていません。

 また世界的に見ると現在PS4が大ヒットしており、今年夏には8200万台を突破。これは世界歴代のゲームハード販売台数においてゲームボーイ アドバンス、PSPを超える台数です。この調子でいくと年度内には9000万台、PS3の販売台数を超え、1億台を販売したWii超えが狙えるまだまだ販売台数が見込めるハードです。これらの情報を考慮すると次世代機の登場はまだまだ先なのではないかと推測しました。なので今Proを買っても2〜3年は普通に楽しめるでしょ!と思ったのも購入へ踏み切った理由の一つ。

 などなど様々な観点からPS4 Proへの乗り換えを決断しました。正直なところ別に4K HDRは必須ではありませんし、有線LANで繋ぐので無線が改善しようとあまり関係もなく、電池がへたったコントローラーなんてコントローラーだけ買い換えれば終わりな話。誕生日が近いので自分へのちょっとしたご褒美として乗り換えたというのも少しあったりします。

開封

 ということでヨドバシカメラにて購入してきました。ポイントは5%還元とやや低めですが、縦置きスタンド代くらいにはなりました。先日値下げが発表されたこともあり、4万3千円台と非常にお得。

 内容物はPS4 Pro本体、DUALSHOCK4、ACケーブル、HDMIケーブル(4K HDR出力対応)、microUSBケーブル、簡易ヘッドセットマイクと十分な内容。これに買い足すとしたら縦置きスタンドやホコリ対策のフィルターなどでしょうか。

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 背面端子は左からEthernet、USB 3.1 Gen 1 Type A、光デジタル(S/PDIF)、AUX、HDMI、電源です。PS4 Proは背面にUSB Type Aがあるので外付けHDDやPlayStation VRなど様々な機器で背面をスッキリ使うことができます。

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 ちょっとした余談ですが、背面のUSBポートは初期PS3の開発モデルに存在していました。しかし後の量産モデルでは排除されています。またソニーはPS3にUSB接続することで地上波デジタルレコーダー化する周辺機器、torneを発売するのですが、これのために背面にあればいかにスッキリ配線ができたことかと凄く惜しく感じています。この背面USBポートをPS4 Proになって拝むことになるとは、やはりPS3は未来へ行き過ぎていたゲーム機なのではないかと今でも思います。

 初代PS4は光デジタル端子を搭載していましたが、第2世代(CUH-2000番台)以降は光デジタル端子が廃止され、Proのみに搭載されています。おそらく差別化を図るため、PS4ユーザならそこまで求めないなど様々な理由があるのではないでしょうか。 

 フロントを確認するとディスクドライブとUSB 3.1 Gen 1 Type A端子が2つのみ。ここはPS3 40GBモデル以降長らく変わらないポイント。

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 ※PS3は60GB、20GBまた米国80GBモデルのみUSBポートが全面に4つ、また60GBにはマルチカードリーダーが搭載されるなど、今後の拡張性を大きく考えられたゲーム機だった。やはりPS3は……。

 電源ボタンやディスク取り出しボタンはセンサー式ではなく、押し込む物理ボタン式になっています。この電源ボタンからディスク取り出しボタンまで続く長いバーはきちんとカチッと押し込める物理ボタン。コントローラーで操作することが多いので緊急時以外はあまり使うことがないかなと思います。

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 コントローラーは以前までDUALSHOCK4(CUH-ZCT1J)が同梱されていましたが、新型PS4、PS4 ProからはDUALSHOCK4(CUH-ZCT2J)が同梱されています。変更点としてはボタンの色、質感の変化、タッチパッド部分からライトが見える、そして有線接続が可能になったこと。

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ちょっと分かりづらいが、タッチパッド上部が若干光っているのがわかる。光ってるだけ

 以前のモデルでは有線接続しても充電のみしか行われず、接続はBluetoothのままでした。今回のCUH-ZCT2Jからは有線接続した際には有線接続に切り替えることが出来るのでより低遅延で遊ぶことができます。それ以外は大きさ重さなど変更はないようです。相変わらず端子がmicroUSBなのが気に入りませんが、次期モデルに期待したいところ。

 そして縦置きスタンドも購入しました。社外品でも良いのですが、せっかくなら純正品で揃えたいので一緒に買いました。

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 購入したあとに知ったのですが、ProとCUH-2000で共通の縦置きスタンドになっていることを初めて知りました。

 CUH-1000番台の縦置きスタンドはネジ不要、スタンドを背面に挿して底面のツマミをひねるだけでしっかり固定され、デザインは本体がちょっと延長したようなデザインでスタンド内部には通気孔も設けられています。カラーバリエーションも白と黒それぞれ本体色に合ったシンプルながらもしっかりしたモノでした。

 しかし新型の縦置きスタンドは本体をやや浮かすデザインで、コインネジで固定するタイプ。色も黒というより本体の影をモチーフにしたデザインなので、ややチープといえばチープになりましたが、コスト削減が上手と褒めるところでしょうか。

 ちなみにもう一つ設けられたネジ穴はCUH-2000番台で使うためのネジ穴です。本当に賢く設計されています。うーん、やっぱり初代が一番カッコいい……。

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起動

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 付属品を使ってテレビと接続します。特に難しいこともなく、電源とHDMI、LANケーブルを繋ぐだけでおしまい。PlayStation CameraやPlayStation VRを持っている場合は別途接続しましょう。また最初だけコントローラーを有線接続する必要があります。

 初期設定を済ませていくと別のPS4からデータを引き継ぐことができる機能が紹介されます。移行する場合はこのツールを使って本体の設定からセーブデータまでまるっと移すことができます。移行する場合はそれぞれのPS4を有線でルーター経由で繋ぐ必要があるので、データ移行する場合はLANケーブルが2本必要です。

 以前利用していたCUH-1100Aの使用していた容量は300GBくらいでしたが1時間程度で移行が完了し、データ量の割には短時間で終わりました。

 データ移行が終わると、以前の環境がそのまま復元されています。このときに移行先のPS4 Proを“いつも使うPS4″に指定していないと、一部コンテンツに制限がかかるので、先に設定しておきましょう。また、以前のPS4を同時に起動しようとすると、片方がログオフまたは電源オフになるので要注意。

設定しておきたいPS4 Proの項目

 PS4 Proに移行したら以下の項目は絶対設定しておきましょう。

ブーストモード

 PS4 Proに最適化されていないゲームをPS4 Proの性能を生かしてフレームレートの向上やロード時間の短縮など様々な恩恵を受けることができます。ただ、稀に安定しなくなることもあるそうなので、試し試しで使うことをオススメします。私の環境では特に問題なく利用できました。

スーパーサンプリングモード

 スーパーサンプリングモードは2K以下のテレビで4K出力に対応したゲームをプレイしたときに画質が向上するモード。2K以下のテレビを利用しているならまず設定しておきたいところ。

映像設定

 4Kテレビなら繋ぐだけで自動で4Kになるよね、と思っていたら4K YUVになっているかも知れません。この場合、4K HDRのコンテンツをフルで楽しむことが出来ないので、テレビ側の設定を変更し、PS4 Proにて4K RGBが選択可能か確認しておきましょう。これが選択可能になっている場合はPS4 Proで楽しめるコンテンツを全て満喫することができます。

 筆者のwebOSを搭載しているLGのテレビの場合は設定→詳細設定→機器設定→HDMI 4K ディープカラーをオンにすることで4K RGBになり、PS4 Pro本来のちからを引き出すことに成功しました。

正直”Pro”で変わる?

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 とりあえずHDDの状態でゲームやVODのアプリを使ってみましたが、起動が速い!と感じることはありませんでした。ただ、インターフェースは4Kで表示されているのでホーム画面の文字がくっきり表示される、ビデオキャプチャーが1080pで収録される、ストリーミング配信が1080pで可能など、今までと動作は変わらないのに、スペックアップしているところは嬉しいです。

 4Kに対応したゲームをプレイすると、通常のPS4でプレイしていたときよりも文字がぼやけずくっきりと見えます。ゲームに依りますがオブジェクトもなめらかに見えました。しっかり4K対応がされているゲームはこのように恩恵を受けることができました。ただHDRのゲームは所持していなかったので楽しむことができず。グランツーリスモでも買おうかな……?

 また4K非対応のソフトでもアップコンバート機能のおかげか、対応していないゲームでも文字が見やすくなったり、色調がより豊かになったように感じました。また、torneを視聴しているときも従来のPS4と比べてちょっと画質良くなったかな?と感じることもあり、通常使用でも思いの外PS4 Proの”ちから”を感じることができました。

 個人的にブーストモードを期待していましたが、あんまり威力を感じることができませんでした。次世代機を購入したわけでもないし、それほど変わらないよね、PlayStation 4.1と言ったイメージです。AV Watchでも書かれている通り、従来のPS4が2K時代のゲーム機ならProは4K時代のゲーム機といったところ。

気になる不具合?

 気になる不具合としては、勝手に電源が入ります。何を言ってるのか、わからねーと思うが、俺も何をされたのかわからない。放置していると勝手に電源が入ります。最初は間違えてテレビの電源がついたのかな?と思っていましたが、iPadを片手にゴロゴロしてるときについたり、お風呂に入っている間についたり、仕事へ行ってる間に『オンラインなら何かゲームやる?』と友人に言われたり。

 はじめに疑った原因としてはPlayStation及びSpotifyの機能でネットワークを経由しリモートで電源を入れることが出来る機能。これが何かしらの原因で誤作動しているのか?と思いましたが、そもそもこの機能はスタンバイモード時にしか作動せず、電源を落とした時には作動しません。

 次にHDMI CECの誤作動。テレビの電源を入れて入力切替でPS4を選ぶと自動的に起動したり、テレビのリモコンでPS4を操作できたりする機能。torneを操作する時によく使っているのですが、これが誤作動しているのか?と思えばそうでもなく、テレビの電源も落としリモコンも誤作動しようがないところにおいても発生しました。よってテレビが原因ということもなく。

 PS4では起こっていなかった問題に直面し、ヨドバシカメラさんへ相談するととりあえず本体交換を行ってくれることになりました。症状が再発する場合はまた相談ください、と流石満足度が常に高ランクと言われる接客を感じました。

まとめ

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 不運にも初期不良を引いてしまい、こうなるとは想定外でした。とはいえハードウェア自体は使い勝手も向上し、機能としても良くなってるなあと思いました。

 4Kのゲームやアプリはもちろん、ゲームの配信や収録をより高画質で行いたいユーザーにもオススメできる、最高のハイエンドゲーム機なのかなと思います。次期モデル、PS5(仮)も開発中との報道がありますが、まだまだ現役で長期間遊べるハードウェアだと思います。冬のボーナスで初のPS4、または贅沢にProへの乗り換えいかがでしょうか。

 次回の記事では初期不良の対応のその後、SSDへの換装方法を紹介したいと思います。

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