中国メーカーMeizuは次期スマートフォン「Meizu zero」を発表しました。本機は世界初の「ホールレス(穴なし)スマホ」になるとのこと。
通常、スマートフォンはイヤホンジャックや通信/充電端子を備えていますが、これらを廃除。底面部にmicroUSB / USB Type-C / イヤホンジャック端子なし。
さらにボタン、スピーカーグリル、SIMカードスロットもなし。
代わりに仮想圧力ボタン、画面内スピーカーmSound 2.0、eSIM、18W急速ワイヤレス充電に対応します。
ボタンなし・ホールレス仕様によりIP68防水防塵に対応。筐体はセラミックユニボディ。
画面は5.99有機EL。指紋認証は画面内。カメラは12MP+20MP(Sony IMX 380+IMX 350)。前面カメラは20MP。SoCはSnapdragon 845。カラーバリエーションは白と黒。
https://www.youtube.com/watch?v=j-kM8FohVy0
実行メモリとストレージ、価格、投入市場はまだ発表されていません。
SamsungがGalaxyが切り拓いたのは、ベゼルレスと、前後ラウンドによって側面部を細くすること。この側面部から最終的に限りなく無駄を削ぎ落とす、というのはどこのスマートフォンメーカーも次なる挑戦として捉えているはずです。Appleは、今後10年のスマホを見据えた10周年記念モデルiPhone Xにて、側面部のLightning端子を排除することを計画していたと噂されています。かつてリークされたHuawei Pシリーズ試作機の一つも、側面のボタンを仮想化したものでした。Sony Mobileもラウンドデザインにて側面部を細くする新しいデザインに挑戦、物理シャッターボタン排除を想定してか本体傾き検知によるAIスマートカメラ起動に対応するも、筐体の肥大化や技術の不整合など中途半端な出来でした。
各メーカー、向かう先には気付いているも、実際にここまで徹底した実製品はMeizu zeroが初と言えるかもしれません。未来を先取りしようとするチャレンジングな機種、非常に気になりますね。
— Bang Gogo (@bang_gogo_) 2019年1月23日
Meizuといえば個性的なメーカーであり、かつてはXiaomiのライバルとして君臨していたものの、やはりXiaomiには勝てず、奇抜で先進的な機種を出すも、早すぎて、他のメーカーに美味しいところを持っていかれるという、何とも不遇なポジションの斜陽メーカーでもあります。日本でいうと、驚異的なAQUOS CRYSTALでベゼルレスを開拓しておきながら、早すぎて、今や台湾メーカー傘下となりノッチを採用しているSHARPみたいな立ち位置でしょうか。
非常に面白いとは思うものの、通信端子を接続せずともiCloudでファイル同期/バックアップに長け、eSIMを既に展開しているiPhoneに美味しいところを持っていかれそうな気もします。先行他社の技術や試みをうまく取り込むのはAppleのお家芸です。
価格や投入市場の続報が気になるところ。他メーカーに与える影響もあわせて注目していきたいところです。
Meizu zero https://t.co/KV4TQ2nHOf
— すまほん!! (@sm_hn) 2019年1月23日
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