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兵庫県警アラートループ家宅捜索事件、弁護士費用を募る寄付呼びかけ

 非営利の一般社団法人日本ハッカー協会は、兵庫県警による不当摘発の疑いが強いアラートループ家宅捜索事件について、寄付を呼びかけました。寄付はこちらから。現金、仮想通貨にて。

 短いJavaScriptの無限アラートの記述されたページへのリンクを貼った3人のうち、兵庫県警が1人を補導、2人を家宅捜査したこの事件。一般メディアは「不正プログラム」「ブラクラ(ブラウザクラッシャー)」などと報じているものの、これは不適切で、実際はごく短く単純なJavaScriptコードであり、編集部でPCのSafari・Firefox・Edge・Chrome、iOSのSafari、AndroidのChromeで確認したところ、ブラウザがクラッシュされないばかりか、単にタブを閉じるだけで簡単に対処できることが判明しています。ジョークスクリプトと正確に呼称して報じるべきです。

 家宅捜索を受けた2人は、費用の問題で弁護士をつけておらず、このまま裁判できずに罰金刑に処される展開もあり得るとしており、もし弁護士をつけることができれば、不起訴処分や無罪判決を勝ち取ることも可能となります。

 また、今回のようなジョークスクリプトも「不正指令電磁的記録の罪」を適用して犯罪とすれば、他の正当なプログラムの作成や提供にも影響を及ぼしかねない重大な問題があると指摘。もし略式命令が確定すれば「実績」となり、今後も他の警察も似たような摘発を行う恐れがあります。「不正指令電磁的記録の罪」の意義・運用の明確化を求めることで、ソフトウェア技術者・セキュリティ技術者の業務の自由とIT技術利用者の権利を守ることを目的としているとしています。

追記 3/2612:46:553名の方々から693万4471円の寄付が集まったとし、本日13時にいったん終了するとしました。

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