弊誌はアフィリエイト広告を利用しています。

Galaxy S10レビュー!使い勝手と進化点

Galaxy S10 Infinite-O Display

 Samsungのフラッグシップモデル「Galaxy S10」を購入して1週間ほど経ったので使用感をレビューしていきます。

Galaxy S10の外観と画面

外観と寸法の変化、Galaxy S6 edge / S8との比較

 Galaxy S10の外観を特徴付けるのは、何と言っても「Infinite-Oディスプレイ」です。Galaxy S8/S9に搭載していた虹彩認証モジュールを廃止し、インカメラをパンチホールに収めたことで、画面占有率93.1%の全面ディスプレイとなりました。左右両端が湾曲したエッジディスプレイは健在で、左右のベゼルが細くスマートな印象を与えます。

Galaxy3兄弟(S6edge/S8/S10)

左から、Galaxy S6 edge、Galaxy S8、Galaxy S10。着実に狭額縁化が進む

 Galaxy S6 edgeやGalaxy S8と並べてみると、4辺狭額縁に向けて着実に進化しているのが見て取れます。筐体サイズを大きく変えないまま狭額縁化が進んだことで、アスペクト比は19:9に、画面占有率は93.1%に到達しました。基本的なデザインはGalaxy S8を踏襲していますが、ハードウェアの進歩をしっかり取り込み、ソフトウェアを「One UI」で縦長画面に最適化しており、質実剛健といった印象です。

  筐体サイズ 重量 画面解像度 縦横比
Galaxy S6 edge 70.0 ✕ 142.0 ✕ 7.0mm 133g 1440 ✕ 2560ドット 16:9
Galaxy S8 68.0 ✕ 149.0 ✕ 8.0mm 150g 1440 ✕ 2960ドット 18.5:9
Galaxy S10 70.4 ✕ 149.9 ✕ 7.8mm 157g 1440 ✕ 3040ドット 19:9

S10の画面品質

 QHD+の解像度を誇るDynamic AMOLEDディスプレイは美しく鮮やかで、最大輝度も十分。写真の撮影や閲覧で威力を発揮します。有機ELディスプレイの特性を活かしたAlways On Display機能は、新たに横画面表示に対応。一方で、ホームボタン部分のHaptic Feedbackは廃止されました。

Galaxy S10のスペック

 カタログスペックは以下の通り。フラッグシップモデルだけあり、Snapdragon 855、実行メモリ8GB、ストレージ128GBと十分なスペックです。Galaxy S8ではOne UIの画面遷移アニメーションがモタつく場面が見られますが、Galaxy S10ではスムーズに動きます。

  Galaxy S10のスペック
OS Android 9 Pie
CPU Snapdragon 855
メモリ 8GB
ストレージ 128GB
ディスプレイ 6.1インチ Dynamic AMOLED(1440✕3040ドット)
カメラ 超広角1600万画素 + 広角1200万画素 + 望遠1200万画素
インカメラ 1000万画素
バッテリー 3400mAh
寸法 70.4 ✕ 149.9 ✕ 7.8mm
その他  画面内指紋センサ、ワイヤレス逆給電、イヤホンジャックあり

 細かい話ですが、今回購入したGalaxy S10(SM-G9730)はau VoLTEを掴めます。Galaxy S8(SM-G950FD)はAndroid 9 PieにOSアップデートしてもau VoLTEを掴めなかったので、改善ポイントと言えるでしょう。

Galaxy S10の使い勝手

生体認証

 Galaxy S10の特徴的な機能の1つが、超音波式の画面内指紋センサです。ディスプレイの中央下部にセンサが内蔵されており、軽くタップするだけで指紋認証できます。本体背面に指を伸ばす必要がなく、机の上に置いた状態でも利用できるのは便利です。ただし、手触りでは指紋センサの位置が分からないため、ポケットから取り出しながら指紋認証するには訓練が必要です。

画面内指紋センサ(S10/R17Neo)

画面内指紋センサを搭載するGalaxy S10とOPPO R17 Neo。S10は超音波式、R17 Neoは光学式

 OPPO R17 Neoに搭載されている光学式の画面内指紋センサでは、しっかり指を押し当てる必要がある、読み取りに時間が掛かる、認証失敗することが少なくない、など性能面にやや難がありました。

 一方、Galaxy S10の超音波式センサは、通常の指紋センサと遜色ない性能を実現しています。

 狭額縁化によって虹彩認証が廃止されたGalaxy S10ですが、代わりに顔認証が爆速になっています。Galaxy S8と比べて明らかにワンテンポ速く、認証精度も向上しているように感じます。顔認証中はインカメラの周りに白いクルクルが表示されますが、認証が速すぎて眺める暇がないほどです。

ソフトウェア

 ディスプレイの縦長化に適応するため、Android 9 Pieベースの新UI「One UI」が搭載されています。One UIの詳細は先日レビューした通りで、Galaxy S8とS10で特段違いは見当たりませんでした。良く言えばGalaxy S8 / S9からすんなり移行できる、悪く言えば新鮮さが足りない、といったところでしょうか。

カメラ

 Galaxy S10は、超広角・広角・望遠の3種類のレンズを搭載しています。カメラアプリでは「x0.5」「x1.0」「x2.0」と表示されており、超広角を基準にすると差し引き4倍の光学ズームが可能です。画角はそれぞれ123度、77度、45度で、同じ撮影位置でも、かなり印象の違う写真を撮影できます。

Galaxy S10作例1(超広角)Galaxy S10作例1(望遠)

Galaxy S10作例2(超広角)Galaxy S10作例2(望遠)

Galaxy S10作例3(超広角) Galaxy S10作例3(望遠)

 超広角カメラは、ローカル駅の駅舎や電車の中など狭い空間を写すのにも便利です。

Galaxy S10作例4(超広角)

Galaxy S10作例5(超広角)

Galaxy S10について総評

 マイナーチェンジに留まった前作Galaxy S9とは対照的に、画面内指紋センサやInfinity-Oディスプレイなど新しいハードウェアを積極的に取り込んだGalaxy S10。合わせてソフトウェアも進化しており、全体的に抜けのない製品に仕上がっています。例年通りであれば、夏頃にGalaxy Note10が発表される予定ですが、どのような進化を遂げるのか、非常に楽しみです。

関連:Galaxy Note9ハンズオン。可能性無限大の電子手帳、完成度高まった逸品

海外スマホ個人輸入の定番 [AD]
etoren
ETOREN イートレン
使い方

Android端末のレビュー」についての他の記事

大満足!防水廉価タブ「Galaxy Tab S9 FE」レビュー

2023-11-24 18:56:28ひかるん

GalaxyGALAXY TabGalaxy Tab S9Galaxy Tab S9 FESamsung

サムスンから先日発売された「Galaxy Tab S9 FE」を購入ししばらく使用しました。サムスンとしては国内初登場となるFEシリーズで、今年の端末ラインナップにも力が入っています。その中でもかなりコスパの高い機種となった1台です。筆者はここ1年半ほどGalaxy Tab S8 Ultraを使用しており、その大画面感に利便性を感じていたものの、やはり大きさとキーボードカバーの重さのせいで取り回し...

「設立95周年」の節目に爆進するモトローラ。折り畳みスマホ日本「普及」狙う

2023-11-20 22:38:31會原

Motorolamotorola razr 40razr 40razr 40sSoftBank

左:モトローラ・モビリティ・ジャパン合同会社 代表取締役社長 松原丈太氏、ソフトバンク株式会社モバイル事業推進本部 本部長 郷司雅通氏Motorola Mobility Japanは、新製品発表会を開催。Motorolaの現況を説明、新製品「motorola razr 40 / razr 40s」を発表しました。MVNOや直販で購入できる公開市場向けSIMフリー版「razr 40」は11月22日...

モトローラ「razr 40/s」ハンズオン。小型サブディスプレイ、ソフトバンク限定色も良し

2023-11-20 20:07:15會原

Motorolarazr 40razr 40sレビュー折りたたみスマホ

モトローラの新製品発表会を取材したので、ハンズオンレビューをお送りします。今回発表された新製品が、折り畳みスマートフォン「razr 40 / razr 40s」。末尾sがソフトバンク版。ハードウェアと対応周波数は同一。基本色はバニラクリーム、セージグリーン。レザー調の筐体で質感の高さ、手触りの良さは特筆に値します。全体として落ち着いたテイストのなか、伝統のモトローラロゴの光を反射する具合や、エンボ...

Redmi 12 5G レビュー。安い、電池が持つ

2023-11-16 18:45:08會原

RedmiRedmi 12 5GXiaomiレビュー

Xiaomi JapanよりRedmi 12 5Gを一定期間貸与していただいたのでレビューします。今回お借りしたのはスカイブルー。爽やかで良い色です。価格は2万9800円の廉価スマートフォンとなります。一昔前なら「安いやつはダメ、3万円出せば最低限良いのが買える」のが定番認識でしたが、通貨安と物価上昇もあって、価格の常識のラインも動きつつあります。そんな情勢に加えて、ここで思い出されるのがRedm...

AQUOS sense8レビュー。格式高い写真の撮れる、軽量高耐久な新世代国民機

2023-11-05 21:19:22會原

AQUOSAQUOS sense8SHARPレビュー

ごめん、AQUOS R8 proより好きだわ(笑)SHARPより、Androidスマートフォン「AQUOS sense8」をお借りしたのでレビューします。発売前のファームウェアであるため、実際の製品とは異なる部分がある可能性をご承知ください。本機は消費税込み5万円台後半(SHARP新製品発表で公開されたメーカー想定価格)のミッドレンジモデル。驚くべきはその軽さ。5000mAhの大容量電池を搭載した...

OPPO Reno10 Pro 5G レビュー。外観がきれい

2023-10-24 17:15:16會原

OPPOOPPO Reno10 Pro 5Gレビュー

「OPPO Reno10 Pro 5G」をOPPO PR事務局から一定期間お借りしたのでレビューします。OPPO公式ECサイトでの価格は8万6800円。まず目を引くのがデザイン。本体色は紫色と灰色の二色で、今回の試用機は灰色。紫色は光沢ですが、灰色の質感はマットで手触り良好。筐体背面はサラサラ。OPPOの廉価モデルでは安いプラスチックで表面加工を工夫したものがありますが、本機はガラス製。明らかに異...

Pixel Tabletに感じる強烈な不満。

2023-10-22 18:02:46そっぷる

GoogleGoogle Pixel TabletNest Hub MaxPixelPixel Tablet

Googleより発売されたPixel Tabletを長期使ってみました。正直、全くもって期待外れでした。Googleはこれをタブレットと謳いつつ、ドックに取り付ければハブモードになると紹介、「次世代のオーディオ」と喧伝しています。しかし実態は、企画倒れの中途半端な失敗作です。それぞれ分けて紹介します。Pixel Tabletの不協和音タブレットモードここで具体的にドックからはずしたタブレットの状態...

すまほん!!を購読しませんか?

Twitterでも最新更新を配信・通知しています

𝕏 フォローする 再度表示しない