中国メーカーOPPOのAndroidスマートフォン「OPPO R15 Neo」を、IIJ経由で購入しましたのでレビューします。
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OPPO R15 Neoとは
中国 OPPO社が展開するスマートフォン、ミドルシップスマートフォンのR15シリーズです。R15は「Pro」と「Neo」の二種類が展開されていますが、「Pro」はQualcomm Snapdragon 660を搭載、RAM 6GB 内蔵ストレージ128GBというミッドハイ以上のスペックを備えています。
しかし今回紹介する「Neo」はスペックダウンし、Snapdragon 450を搭載。解像度は低め。RAMは3GB(4GBモデルも存在する)、内蔵ストレージは64GBと普段使いでは問題がなさそうなスペック。OPPOのホームページに掲載されているキャッチコピーは「常識を超えたコスパスマートフォン」。果たしていかほどなものか……。
筆者の現在
普段掲載されている記事をご覧頂くとわかるのですが、筆者のメインスマートフォンはiPhone、サブでHTC U11を利用している、つまりハイエンドスマートフォンしか使って来ていません。そんな筆者が今、ミドルとローの中間のスマートフォンを使ってみたら、どうなるか。そこにも注目して読んで頂けると幸いです。
IIJで購入
キャンペーンで安くで販売されており、安価で手に入れることができました。定価は24800円と、定価を見てもわかる通り、結構お手頃価格です。申し込んでから二日後には受け取ることができました。うーん、速い。
開封
早速開封していきます。箱は意外と高級感があります。開ける時もなかなか開かない、iPhoneのような感じがあります。
開けると真っ先に本体が登場。この時点で保護フィルムも貼られていました。別途用意することなく、そして貼る手間もかからないのでありがたいですね。
更に開けていくと充電器とケーブル、そしてクリアケース(TPU製)が同梱されていました。ケースまで同梱されているとは恐れ入ります。購入した後、お気に入りのケースを探すまでの代用品としては十分。とりあえず保護しておきたいというユーザもこれで十分ではないでしょうか。
では本体を詳しく見ていきます。ディスプレイは6.2インチの大画面。最近流行りの18:9の縦長のディスプレイを採用しています。解像度は1520×720とサイズの割に解像度は低めになっています。
ノッチもありますが、インカメラとスピーカーしかないのでiPhoneと比べるとノッチがかなり小さく感じます。
下部はこんな感じ。ベゼルの太さは均等ではありませんが、限界まで細くしている印象を受けました。この価格帯でここまでの仕上がり、なかなかいいのでは!ちょっと期待が増していきます。
背面は持つ角度で色や模様が変わる、オシャレなデザイン。ファーウェイのP20 Proのトワイライトカラーも見る角度や光の当たり方で表現が変わり、すごく好きな色でしたがR15 Neoのような模様も筆者は好きです。
カメラは1300万画素と200万画素のデュアルカメラを搭載。片方が望遠なのかな?と思いましたが、何に使うかは不明。深度を図るためなのでしょうか?
端子類は下部に集約されています。microUSBとイヤホンジャックが搭載。充電しながら音楽も聴けます。
電源ボタンは右側に。ボリュームは左側に搭載されています。
SIMトレイはボリュームボタンの上に搭載されています。SIMトレイにはnanoSIMが2枚に加えてmicroSDが装着できます。SIMとmicroSDを兼用しているスマホがありますが、R15 Neoはどちらも犠牲にせず、利用できます。そしてなんと、この価格帯なのにDSDVに対応しているという驚き。文句なし死角なしですね。
実用編
ではある程度外観を見たところで、いろいろ触っていきたいと思います。
Color OS
はじめにOPPOのColor OSに触れておきたいと思います。初期設定を終えると、初めて使うColor OSが待っています。これはAndroidをベースにOPPOがカスタマイズしたOSのことです。
R15 NeoにはAndroid 8.1ベースのColor OS 5.1が搭載されています。最新Android バージョンがAndroid 9 Pieであることを考えても比較的新しいバージョンだと思います。OSが古くて新しいアプリが動かないということはなさそうです。
ランチャー
デフォルトのColor OSのランチャーはドロワーという概念がありません。iPhoneのようにインストールされたアプリは全てホーム画面に並べられる仕様になっています。
筆者はこの仕様が気に食わず、Nova Launcherを入れてみましたがデフォルトに設定しても何故かColor OSのランチャーが呼び出されます。そしてNovaランチャーにウィジェットを貼ろうとしたらデフォルトのウィジェットはデフォルトのランチャーのみでしか使えないようなので諦めてNova Launcherをアンインストールしました。
内蔵アプリ
購入時からインストールされているアプリはGoogleのアプリに加えて、コンパスやレコーダー、FMラジオ、フォンマネージャー、テーマストア、Music Party ゲームスペース、Facebookなどが用意されています。メーカーのプリインストールにしては結構少なめな印象です。
フォンマネージャーはスマホをウイルスや無駄な権限を持つアプリを把握して、ユーザに知らせてくれる機能です。スマホに詳しくない人でもスマホ側から教えてくれるので、自ら手を加えることなく、常に最適化をすることができます。ただ、ギークな人だと鬱陶しくてしょうがないかと思います。開発者オプションをオンにするだけでも通知が頻繁に来ます。アプリは無効化できず、通知をオフにすることしかできません。
ゲームスペースではこのアプリで登録したゲームアプリをパフォーマンスを最大限まで使うか、それとも低消費電力か、バランス良く動かすか選ぶことができます。また、それ以外にもガッツリゲームをするユーザには嬉しい通知ブロック機能や画面の明るさを変えないといった機能が用意されています。しかしSnapdragon 450でゲーム……出来るのかな……。
ナビゲーションキー
気になるのがナビゲーションキー。通常のAndroidは左から戻る、ホーム、タスクと並んでいますがOPPOはデフォルトで戻るとタスクが逆になっています。これはGalaxyにも見られる仕様ですね(変更可能)。もちろん設定から変えれるのですが、項目の場所がわからない。慣れないColor OSだと融通が効かないことが多いのですが、今は設定にも検索窓があることを思い出し、解決。設定→スマートアシスト→ナビゲーションキーで変更できます。
このナビゲーションキーも2種類から選ぶことができます。よく見る仮装ナビゲーションキーか、近年流行りのスワイプアップで操作するタイプ。
それぞれ細かく設定できるので、設定にうるさいユーザも納得いくまで選べます。筆者はスワイプアップの4番、戻る、ホーム、タスクに設定しました。キーのエリアが小さく最小限で済むので、画面を最大限に活用でき大変便利です。
ロック画面
ロック画面では顔認証システムを使って解錠することが可能です。ただ、注意して欲しいのが、iPhoneのように顔を立体で識別しているわけではなく、フロントの単眼カメラで認識しているのでセキュリティとしてはあまりよろしくないです。また暗いところでは利用できないので、この点は止むを得ず、パターンかパスコードを利用することをオススメします。せめて指紋認証があれば……と思いました。
ブラウザ
Chromeがデフォルトなんだろうなあと思いブラウザを起動するとなんとOperaとご対面。い、生きとったんか……!!Chromeもインストールされていますが、デフォルトではGoogleフォルダに収まっていました。
カメラ
写真、動画に加えてパノラマ、タイムラプス、そして流行りのポートレートモードが搭載されています。ホームページにもポートレートモード搭載と謳っているのでちょっと期待して使ってみましたが、おもちゃ程度でした。残念。
そして片側が望遠なのかな?と確かめてみましたが、向かって左側のカメラのみが使われており、右側に切り替わることがありませんでした。200万画素しかないことを考慮すると、深度用で搭載しているのかな?と思いました。
動画は1080pか720pの2択。フレームレートを選択する項目は見当たらず。まあ1080p撮れればノープロブレム。4Kはまだ贅沢かな、と思うユーザには問題ないかと。
簡単に撮った写真ですが、設定を触らずオートで撮影しています。
暗いところだと苦手な感じですが、明るい店内だと思いのほかシャープに写ります。ノイズリダクションも上手な方かなと思います。食べ物は不得手、風景ならまあ十分かな?というイメージ。良くはないです。
バッテリー
届いてから充電せず、放置していたのですがほとんど減っておらずびっくりしました。
それもそのはず、4230mAhの大容量バッテリーを搭載。こんなに薄いのにどこに収まっているんだ……?疑いたくなるほど。充電せずに東京大阪間を往復しましたが、全然減らず。電池管理が優秀なのもあると思いますが、やはり大容量バッテリーは強いなと感じました。iPhone XS Maxは1日に2度充電して使いましたが、R15 Neoは3日間で40%ほどしか減らず。利用頻度が違うので一概には比較できませんがそれくらい省電力で動いていると言うことです。えらい💮
総評
ミドルレンジの端末って動作も対して良くなく、まともに使えないのでは?と想定していましたが、思いの他普通に使えたことに驚きでした。
全体的に悪くはないな、と思います。けどこれと言って良いとも言い切れないのが、この端末なのかなと思います。3万円を切る安さにもかかわらず、そうとは思えない外観や付属品の充実度。コスパは最強なのではないかと思います。
個人的には電池持ちがものすごく良いので、緊急時のスマホとしてカバンに入れておくと、キャリアが大規模通信障害を起こしたときに役立つのではないでしょうか。