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ついにXperia 1のDxOMarkカメラスコアが判明。他メーカー先頭集団には遠く及ばず

 Xperia 1の気になるカメラ評価。専門機関DxOMarkはどのような評価を下すのか?

 長らくDxOMark MobileにおけるSony MobileのXperia 1のカメラスコアが公開されていませんでしたが、ついに公開されましたので、ご紹介します。

DxOmarkとは

 DxOmarkはカメラ評価の権威とされる機関で、デジタル一眼カメラの評価スコアも算出しています。このスマートフォン部門がDxOMark Mobileです。

 DxOMarkでは、基本的にカメラのデフォルト設定を使用して1500以上の撮影サンプル、2時間以上のビデオ録画を用いて評価を行います。このため、あくまで標準カメラアプリに対する評価であり、ソニーの業務カメラCineAlta部隊監修のCinemaProアプリは評価対象となっていません。

Xperia 1のスコア

 静止画スコアは94点、動画スコアは84点。総合91点となっています。

 なお、セルフィースコアは78点。競合機種の中では、昨年のHuawei機はセルフィーが低いのでそれらよりは勝っていますが、あまり高い点数でもありませんね。

 総合スコア91点というのは、カメラスコアの先頭集団からすれば20ポイントの差を付けられ、90点台はLG端末、iPhone 8やXiaomi Pocophoneなどと同クラス。現在のトップはGalaxy Note10+です。

 Xperia XZ3がわずか79点という悲惨な数字を叩き出したのと比べれば大きな飛躍ですが、最新フラッグシップとしてはまだ足りず、もうワンステップの飛躍が求められます。

(左:Xperia 1, 右:Huawei P30 Pro)

静止画

 良い点として、ほとんどの撮影条件で色をかなりよく描写、鮮やかで心地よい色合いを備えるとしました。

 オートフォーカスも真の強みであると指摘。20luxの低光量でも短焦点と長焦点の両距離で高速且つ正確なフォーカスが可能であったといいます。

 悪い点として、屋内外での露出不足、HDRの失敗、光の滲みやノイズの多いエッジ、顕著なArtifact、フレーム端でシャープネス損失、テクスチャ描画の不規則性、フラッシュ使用時の赤目が強く見えるといった点が挙げられています。

動画

 良い点として、露出適応が非常にスムーズ、手ブレ補正が優秀、ホワイトバランスが正確。

 悪い点として、頻繁に不必要な再フォーカスが入る、制限されたダイナミックレンジ、顕著なリンギングとゆらぎ、ほとんどのシーンでディテール消失といった点が挙げられています。

感想

 Xperia 1を使っていて、以前よりはマシになってはいるものの劇的と言えるほどではなく、特に違和感のないスコアだと感じます。

 普段からマスターモニターを触れている映像業界カメラマンにXperia 1を見せたところ、画面品質とCinemaProアプリを大絶賛していましたので、「CinemaProアプリと通常カメラアプリで開発部隊が完全に別なんだろうな……」という印象を受けています。

 通常カメラアプリの完成度追い込みと、映画スマホとしてのプロモーション強化が必要だろうと思います。

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