台湾MediaTekは、7nm製造プロセスの「Dimensity 1000 5G(MT6889)」を正式発表しました。最新のARMv8.5アーキテクチャのCortex-A77を搭載、ハイパフォーマンスを実現しています。
構成はオクタコアCPU+9コアGPU。適宜コアを切り替えることで高性能と省電力を両立するbig.LITTLE構成で、高性能bigにARM Cortex-A77 2.6GHz クアッドコア、省電力littleにCortex-A55 2GHz クアッドコア、GPUはMali-G77 9コア。5GモデムをSoCに統合しています。
AnTuTuベンチマーク8.1.4におけるスコアは以下の通り。なんと51万点超え。特にCPUスコアで高得点を稼いだようです。
Qualcomm Snapdragon 855+を搭載するASUS ROG Phone 2は50万点であるため、それを超えてきました。MediaTekといえば性能微妙、安物機種に搭載しているSoC……といった印象が拭えませんでしたが、久々に良いもの出してきましたね!
MediaTek曰くDimensity 1000 5G採用のスマートフォンは2020年第1四半期に登場するとのこと。
なお、Dimensity 1000 5G発表にあたり、RedmiブランドのLu WeibingゼネラルマネージャーがWeiboで祝福メッセージを送っており、このSoCを搭載したRedmi端末の登場を示唆しています。
ティザーによれば、5G対応のRedmi K30とRedmi K30 Proが12月10日に正式発表予定。噂では、このモデルにはDimensity 1000 5Gが搭載されるほか、120Hzリフレッシュレート対応するとのこと。Redmiブランドはとにかく安くてコスパの良い端末が多く、期待できそうです。
訂正:初出時、AnTuTuベンチマークスコアの例として、v7の計測スコアが一部混在しておりました。お詫びして訂正します。