追悼:黒苺は二度死ぬ。ありがとう、TCL・BlackBerry! すまほん!!

 TCLは、BlackBerryブランドの利用ライセンスが2020年8月31日に終了、それにあわせてBlackBerryデバイスの販売を停止すると発表しました。

 また、新しいBlackBerry端末を設計、製造、販売するためのライセンス延長を行わないとしています。保証は2022年まで継続予定。ライセンスを新たに引き継ぐ企業の有無などについては言及されていません。

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 BlackBerryは、かつてカナダの企業RIM(現BlackBerry社)が前面QWERTYを特徴とするメール端末として世界中で販売していた端末です。

(2011年発売のBlackBerry Bold 個人輸入、2012年にはドコモからも発売)

 しかしiOSやAndroidといったタッチパネルのスマートフォンに市場シェアを奪われていきました。2013年には社名をRIMからBlackBerryに変更。タッチパネルメインやクラシカルなスタイルのBlackBerry OS端末をリリースしましたが、自社だけで挽回することはできませんでした。

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(2015年にFOXから日本でも発売されたBlackBerry Classicでは、Androidアプリのapkファイル導入が可能だった)

 数多く機種が出るも、BlackBerryに関しては良いニュースはあまり聞かれない状況。2015年末にはBlackBerry Privをリリース。BlackBerry初のAndroid OS採用端末でした。当時多くの地雷機種を生み出した爆熱SoCであるSnapdragon 810を回避し、Snapdragon 808を搭載する「わかっている」端末。物理キーの打ち心地はなかなか良く、上下にスライドする新機軸は今見てもクール。

 それでも苦しい状況は変わらず、ついに2016年、BlackBerry社は端末の自社生産から撤退します。その後はサイバーセキュリティや車載ソフトウェアQNX開発などを手掛けます。

 いよいよ終わりか?と思われた一方で、TCLへのBlackBerryブランドのライセンス提供が明らかに。その後、2017年にBlackBerry KEYoneが登場、蘇ります。そしてKEYoneの不満を見事に解消したBlackBerry Key2が2018年発売。物理QWERTYも申し分ない打鍵感で、まさに神機。

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 当初、TCLにブランドが譲渡されるという時には少し心配でしたが、実機を手に入れてみると、TCLのBlackBerryは筐体のビルドクオリティーが高く、今や、もうこれなしには生きられないというぐらいすっかり筆者の手に馴染んでいます。

 特にBlackBerry Key2はほぼ不満がなく、国際版、国内版、限定レッドの3台を手に入れ、後継機を心待ちにするほど大好きだっただけに、今回の報せは本当に残念。

 モバイルの文字入力では「タッチパネルでいいじゃん」となるのはわかるのですが、ブラインドタッチで高速入力できるのが物理QWERTYの圧倒的な優位性であるだけに、惜しいと感じます。

 何にせよ、BlackBerryブランドで、前面QWERTYの素晴らしい端末をTCLが世に送り出してくれたという事実は変わりません。感謝の意を送り、この記事を締めたいところです。