Mi Note 10をこれまで使った感想とカメラのレビューです。動画版はこちら。外観レビューはこちら。
総評
Mi Note 10はSoCにSnapdragon 730Gを採用したミッドレンジ。ソフトウェアはMIUIスキン。自分が高駆動ディスプレイのハイエンドばっかり触ってるせいか、スクロール時などに物足りなく感じる部分がありますが、普通の人にとっては気にならない水準の動作感だと思います。
SoCの末尾GはGPUをゲーム用に少し強化しているという意味で、最近流行りのバトルロイヤル系など3Dゲームは、画質設定を下げればコマ落ちをできるだけ避けてプレイが可能です。
5260mAh電池という大容量っぷりが安心。大容量に見合う30W急速充電なので、充電もそれほど時間が掛からずに済みます。大容量の割には待機中の電池持ちはとびきり良いというほどでもありませんので、充電せずに数日間使いたいというユーザーより、毎日サクッと充電しガンガンヘビーに使うユーザーにはオススメ。
ただ豪華充実のカメラ仕様と電池容量だけあって、厚さ9.7mmで重量208gと結構ズッシリ来るのは難点かもしれません。ずばり、本機の最大の特徴である五眼カメラに惹かれるかどうかが、本機を選ぶかどうかの決め手。旅向きの一台でしょう。
カメラ作例
望遠
ISOCELL Bright HMXを用いた108MP(1億800万画素)モードや、光学5倍望遠を活かした50倍デジタルズームが利用できるのが本機の魅力。
マクロ
マクロレンズを搭載しているのも面白いところ。スマホの画面を撮影して、記事内で何度か使用しています。
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(Yahoo! LINE 統合でニュース記事に使用した画像も、実はMi Note 10で撮影)
出荷時は微妙
初期ファームからしてかなり微妙なところが散見されたのですが、12月のアップデートあたりからよくなってきました。
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(発売直後に撮影。発売してからしばらくイマイチ、後のアップデートで追い込み、という機種は本機に限らずよくある)
圧倒的情報量
1億画素は、光量が得られれば圧巻の情報量。
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(1億画素 Flickr)
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(超広角 Flickr)
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(望遠 デジタルズーム 50x)
ちょっと意地が悪いので、1億画素の写真の一部を、このデジタルズームと同じぐらいにクロップしてみました。絵の具感ありますね。1億画素とは思えないけど、たしかに情報量は相当あって面白い。
1億画素モードで撮影すると、撮影直後に保存処理が入り、しばらく次の動作に移れない上に、保存した写真の容量も1枚あたり15~30MBにもなるので、実用性には疑問。あくまで「スマホで1億画素、撮れるぞ!」という遊び心を優先したと評価できそう。処理時間については、アップデートで改善が進んでおり、最新ファームでは3~4秒程度で次のシャッター・モード切り替えができます。今後、画素数を活かすにはレンズやセンサーサイズ等もそれに見合うものに進化する必要がありそうですが、単に高画素の処理時間の短縮なら、Snapdragonの800番台を搭載すればいけそうでしょうか?(Mi 10シリーズに期待)
旅で撮った写真を紹介
さて、この飛行機で向かった先は……。
北海道。
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(札幌)
OS X Mountain LionやiOS 7の壁紙として採用された、「美瑛白金(びえいしろがね)青い池」の夜景ライトアップ。光が少ないので三脚を置いて、マニュアル操作して、雪が捉えられるぐらいのシャッタースピードにして……といったことを、重たい一眼と装備で、雪の中でやるわけですよ。これがもう大変。極寒の中、手袋をしていても手の指先が凍てつくわけですよ。
ところが最新スマホなら極限環境でも難しいことせずとも、それっぽく撮れてしまうのは実にありがたい。
ごく最近Mi Note 10で撮った夜景はこちら。
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(Flickr)
高画素、望遠、超広角、マクロまで、これで撮れてしまう、しかもそれがポケットに入ってしまうんだから良い時代ですね。電池容量もたっぷりなので旅向きの楽しいカメラスマホです。
https://www.youtube.com/watch?v=BXJ1GxvRbnQ&feature=youtu.be