スマホ中国市場のほかにも、中国メーカーを軸にインド、アフリカ、東南アジアなど、世界各地のスマホ事情をお伝えしていますが、「そういや南米ってどうなってるんだ?」と突然思い立ち、取材班はアマゾンへ飛んだ……わけではありませんので、例によって中国での報道「騰訊網」をもとにお伝えします。
3月11日にCounterpoint Researchが発表した情報によると、2019年の市場占有率は1位から順に、Samsung 38%、MOTOROLA 15.5%、華為 12.9%、LG 4.4%、Apple 3.6%、その他25.5%となりました。
2位から5位までを足しても首位のSamsungに及ばない、という圧倒的なSamsung優位の市場。しかし、みなさん「え、MOTOROLA?!」と思ったことでしょうが、前年比でいえばMOTOROLAは20%以上の大躍進を遂げており、伸び盛りのホープです。なんなんでしょうね。
なお、前年比だとLGは4.4%減、Appleは3.6%減となっており、華為は数字を伸ばしています。昨年、華為は米政府の制裁がありましたが、南米ではシェアを伸長させたんですね。
Counterpointによれば、昨年の南米スマホ市場は75ドル以下の最ローエンドと500ドル以上のハイエンドスマホのシェアがともに低下。100~250ドルのミドルレンジスマホのシェアが伸び、SamsungのAシリーズ、MOTOROLAのEシリーズとGシリーズ、華為YシリーズとP Liteシリーズが人気機種だそうです。
Counterpointの分析によれば、今後ミドルレンジで優位に立つことが重要になると見られるとのこと。
Samsungが首位、華為が3位、というのは「うん、まあ」と納得のいくところですが、それにしても「MOTOROLAかぁ」と驚きがありました。掘れば面白いかも知れません。