Galaxy Note 20 Ultra、ディスプレイ認証に合格
ドイツの技術科学協会であるVDEの認証データベースにて、未発表であるGalaxy Note 20 Ultraのディスプレイが、品質テストに合格したことを示す証明書ID発行を確認しました。
SamsungはGalaxy S10シリーズからプレミアム機種に限ってディスプレイの品質テストを受けています。
DCI-P3 100%サポート!高品質ディスプレイ搭載が判明
認証IDは『40052076』認証内容はディスプレイパネルがDCI-P3の100%サポートしていること、定格コントラストが300万:1であるということ、ディスプレイの全画素の中で1%のみ点灯しているという条件でのピーク輝度1500cd/m²です。
添付ファイルからは他にGalaxy Note 20 Ultra(4G版) SM-N985 とGalaxy Note20 Ultra (5G版) SM-N986が存在する、同機のディスプレイサイズ6.9インチと既に出ている情報も載っています。
DCI-P3とは
ところでDCI-P3とは、主にアメリカの映画製作会社で構成されるDigital Cinema Initiativesという団体が策定した色空間の規格であり、SamsungはGalaxy Note 7からサポートされました。
最近スマートフォンのスペック表でDCI-P3 ◯◯◯%という表記を見たことがある方も多いのではないでしょうか?NTSCやsRGBと呼ばれる規格に比べると比較的新しいので、ミッドレンジ以下のスペック表ですとまだあまり見かけません。
基本的にどのメーカーも自社で輝度や色域のテストを行い、そこで計測された数値を記載しています。それを疑うということはもちろん無いですが、やはり独立した機関による認証されているほうがより信憑性が増すと言えます。
考察:凄まじいスペックアップ
S10シリーズから今年のS20までの認証が定格コントラスト200万:1であったことを考えると、意外なスペックアップです。
今年はS20で既に発光素材が一新されたばかりですが、Note 20では新たにより電子の移動が速くなるLTPOがバックプレーンに採用されるという噂からも、おそらく制御チップと駆動制御方式がアップグレードされたのではないかと考えられます。
以下は今までの品質認証との比較です。
機種 | コントラスト | 色域 | ピーク輝度 |
Galaxy S10/S10+/S10e | 2,000,000:1 | DCI-P3 100% | 1200cd/m² |
Galaxy S10 5G | 2,000,000:1 | DCI-P3 100% | 1200cd/m² |
Galaxy Fold | 2,000,000:1 | DCI-P3 100% | 800cd/m² |
Galaxy Note 10(4G/5G))/Note 10+(4G/5G)/Note 10+(5G) | 2,000,000:1 | DCI-P3 100% | 1200cd/m² |
Galaxy S20(4G/5G)/S20+(4G/5G))/S20 Ultra(5G) | 2,000,000:1 | DCI-P3 100% | 1200cd/m² |
Galaxy Z Flip(4G/5G) | 2,000,000:1 | DCI-P3 100% | 1100cd/m² |
Galaxy Note 20 Ultra(4G/5G) | 3,000,000:1 | DCI-P3 100% | 1500cd/m² |
こうしてみると凄まじいスペックアップです。これが実現できたのもバックプレーンにIGZO技術を取り入れたLTPOを採用したおかげなのでしょうか。
過去機種から見てもGalaxyのフラグシップ端末に搭載されるディスプレイは全スマートフォンの中でも最高レベルなので発表がとても楽しみです。