HHKB Professional HYBRID Type-SのJIS版を購入しました。レビューしていきます。
HHKBとは
HHKBとは株式会社PFUが発売する小型キーボードです。他の安価なキーボードと違うのは静電容量無接点方式を採用していることです。
通常のキーボードならキーを底まで押し込まなければ文字入力がされませんが、HHKBのような静電容量無接点方式は、少し押し込むだけで文字入力が行われ、軽いタッチで入力を行うことができます。そのため、長時間の作業でキーボードを入力する場合でも疲れにくく作業ができます。
今回購入したモデル
JIS配列を選んだのは筆者はプログラムを書くことはなく、日本語を入力する機会が圧倒的の多いからです。よくパソコンではかな印字がないからとUS配列を選ぶ人が多いのですが、HHKBはかな表記が一切ないので、JIS配列でもおしゃれでスッキリしています。
また、JIS配列にはUS配列にはない、十字キーを備えています。このような点からJIS配列を選びました。
Professional HYBRIDと静音仕様のProfessional HYBRID Type-Sがありますが、筆者が購入したのはType-Sです。
開封
開封していきます。内容物はシンプル。HHKB本体と説明書、保証書、動作確認用の単三電池が付属します。本製品はUSB Type-Cポートを備えますが、ケーブルは付属しません。有線で利用する場合は別途ケーブルを自分で用意する必要があります。
外観
改めて、今回購入したのは墨のJIS(日本語配列)モデル。
墨といえど、キーをよく凝視するとしっかり文字が印字されています。ぱっと見た感じは無刻印に見えるので、墨めっちゃカッコいいです。
本体は三段階の高さで調節できる傾き調節機能があります。一番低い完全収納時、少しだけ高さが上がる二段階目、そして一番高さが上がる三段階目でユーザーの好みに応じて高さを調節できます。
そして本製品はバッテリー式ではなく、単三電池による乾電池駆動を採用しています。理由を簡単に説明すると「バッテリーの劣化は早いから」です。バッテリーは劣化すると交換するためにメーカーに送ったり、メーカーもバッテリーのサポートを行う必要があります。しかし単三電池ならば、10年先でも確実に使えます。長く使うことを考えた故の乾電池駆動です。
キーボードの上部にはUSB Type-Cポートを備え、Bluetoothだけではなく有線接続にも対応します。いざ使うときに電池が切れてもUSB Type-Cケーブルを使い接続することで使うことができます。
背面には駆動方式を変更したスイッチが備わっており、WindowsやMacに応じたモードを変更できます。また一部キーの割当を変更することもできます。
筆者はMacユーザーなので、1番をオンにしました。
使用感
予め説明しておきますと、以前まで誕生日にプレゼントして頂いたHHKB Lite2 for MacをMacBook Proで、仕事用のiMacをApple純正のMagic Keyboardで利用していました。これはこれでコスパも良い製品でカチャカチャと入力して気持ちいいのですが、近年テレワークによる通話時のキーボード入力音が気になったり、ワイヤレスにして行動範囲を広げたいという思いがありました。先日AirPlay対応テレビを購入したこともあり、テレビでダラダラ作業もできるな〜〜と考えていました。
すまほん!!に掲載している記事は多いもので1記事で1万字を超える場合があります。そのような長い長文をひたすら入力していても疲れないのか。そして、HHKB Lite2 for MacとMagic Keyboardで比較してどうか。検証していきたいと思います。
試しにここ最近の記事をすべてHHKB Professional Type-Sで入力してみました。まず気の所為か、少し指先が楽になったような気がします。軽い力でどんどん入力できます。1万字入力し終わっても全然疲れません。
そしてワイヤレスになったことで、取り回しやすくなりました。従来は有線のみだったので、移動範囲も限られていましたが、ワイヤレスになったことでBluetoothの届く範囲ならどこでも使えるようになりました。
Magic Keyboardと比較すると入力のしやすさは段違いですね。Magic Keyboardはオシャレで、いかにもMacというキーボードですが、ペチペチとした感じ、入力感はやはり微妙です。HHKBならしっかりキーを押している感じがあり、気持ち良いです。ただ、Magic Keyboardはフルサイズのキーボードということもあり、テンキーやHome、Endキーがファンクションキーなしで動作するので、HHKBの圧倒的勝利というわけにもいかず。PremiereやAfter Effectsのように右側を多用する場合はMagic Keyboardが圧倒的に便利です。
ツールでより便利に、快適に!
PFUから無料でダウンロードできるキーのマッピングを変更できるソフトがあり、それを用いることで、キーの割当を自由に変更できます。しかも、変更した割当はキーボードに書き込めるので、別のデバイスに接続しても自分が設定したマッピングで利用できます。
Macユーザの筆者として気になっていた、左下のCommandキーとOptionキーの順番。MacではOption、Commandなのですが、HHKBでは逆になっています。これをツールを用いて変更してみました。
変更する場合は一時的に有線で繋ぐ必要があります。ケーブルはMacBook Proを充電するApple純正ケーブルを用いて行いました。なんのトラブルもなくすんなり認識。マッピングを変更したら書き込みで終わり。作業も簡単で楽ちんです。作業が終わったら、わかりやすいように物理的にキーも入れ替えることをオススメします。
なお、あとで気づいたのですが、背面のスイッチ5番をオンにすればよかったようです。
総評
これはもっと早く買っておくべきだった。気持ちよさが桁違い。
今までのHHKB Lite2 for Macでも満足していましたが、この入力感は流石、最上位モデルのキーボードと言ったところ。キーボード一つを変えるだけで大きく変わるんだと改めて感じました。
価格が約3万5000円とやや高価ですが、10年使えば年間3500円、1日約10円です。1日10円で作業が一気にしやすくなると思えばこれは買うしかないですよね?
墨の色もMacBook Proのスペースグレイと良い感じにマッチしており、机周りも統一感が出てかなり気に入っています。