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噂:「Galaxy Z Fold3」はやはりS-Penスタイラス搭載か?ペン方式やUTG厚み変更など

(画像出典:PhoneArena)

 サムスンは、折りたたみスマートフォンにSペンを搭載するために試行錯誤している様です。

 サムスンの次期折りたたみスマートフォン「Galaxy Z Fold3(仮称)」には、Galaxy Noteとは異なる仕様のSペンが採用される可能性があると、韓国の電子工学メディアであるTHE ELECが報じました。

 同メディアが有機ELディスプレイの研究を行うUBIリサーチ社から引用した情報によりますと、現在使用されているSペンのシステムを折りたたみデバイスでそのまま使用するのは困難であり、仕様の変更が求められているとのことです。

 現在、Galaxy NoteシリーズのSペンには、「EMR」という方式が採用されています。このEMR方式では、ディスプレイからペンに電力の供給がされるため、ペン本体に電源を必要としないのが特徴です。これにより、ペン本体をスリムな設計にすることが可能になります。しかし、このEMR方式では、ペンと画面本体それぞれに専用の認識センサーが必要なため、スマートフォン内部の構造が複雑になってしまいます。折りたたみスマートフォンでは、複雑な構造の認識システムを搭載することは難しいため、この方式を採用することを断念したとみられています。

 代わりに採用される見込みの認識技術が、「AES」方式の認識システムです。このAES方式では、スマートフォン本体に専用の認識センサーを必要とせず、指でタッチする時と同じセンサーを利用しています。LGのスマートフォン「LG VELVET」で採用されているものと同じ認識方式であり、互換性のあるスライタスペンの多さが特徴です。しかし、AES方式では、ペン本体に電源が必要なためペンのサイズが若干大きくなってしまうことが予想されます。

EMRとAESの比較イメージ(画像出典:GSMArena)

 画面保護層にも大きな課題が残っています。現在「Galaxy Z Fold2」のディスプレイに搭載されている、折りたたみ可能な極薄ガラス「Ultra Thin Glass(通称UTG)」には、Sペンの先端から受ける圧力に耐えるだけの強度がありません。現在採用されているUTGの厚さは0.03mmですが、サムスンはこれを更に2倍の厚さにすることで、強度を確保しようとしているとの報告もあります。

(画像出典:JerryRigEverything)

 これらの噂に関して、サムスンに関するリーク情報に定評のあるSamMobileは、製品が製造ラインに入るまでにまだ多くの点が変更される可能性があるとした上で、これらの情報の妥当性を確認するのは時期尚早であるとの見解を示しています。

 現行のGalaxy Z Fold2が発売される前にも、同デバイスにSペンが搭載されるのではないかとの噂が流れていましたが、結果的に搭載は見送られています。スマートフォンであり、タブレットでもあるこのシリーズにSペンが搭載されれば、折りたたみデバイスの実用性は更に高まると考えられており、今後の動向に注目が集まっています。

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