先日、調べていたところ、ある周辺機器を用いることでパソコンでもLDACを使って音楽を聴くことができるとのこと。ちょうどWindowsに乗り換えたタイミングだし、やるしかないのでは??と思い早速購入しました。紹介します。
手順
今回は使うのはSHANLING M0というポータブル音楽プレーヤーです。この製品はPCにUSB接続することで、USB DACとして使うことができる機能があります。
多くの製品ではそこから有線でイヤホンやヘッドホンと繋いで使う機能なのですが、本製品はUSB DAC機能を有効にした状態でBluetoothを利用することができます。
しかもこのSHANLING M0はLDAC、aptX HDといった多くのコーデックに対応しているため、ワイヤレスでハイレゾを楽しむことができます。
なのでPCとSHANLING M0をUSBケーブルで接続し、BluetoothでWH-1000XM4と接続することで、Windows PCでもLDACを使うことができるという理屈です。
用意するもの
用意するものは以下だけです。
- SHANLING M0
- LDAC対応イヤホン・ヘッドホン
- PC
SHANLING M0とは
SHANLING M0は超小型のポータブル音楽プレーヤーです。製品自体は2018年に販売された製品ですが、2020年現在でも定期的に改善のアップデートがあり、見た目はApple Watchのような形状で、基本操作はタッチパネル。ダイヤルでボリューム、スリープオンオフを操作します。
microSDカードスロットを搭載し、単体で音楽を聴くのはもちろん、スマートフォンとBluetooth接続すればレシーバーのように使うことも可能です。
対応ファイルもFLACやALACはもちろん、DSDやDXDなどのフォーマットも対応。こんなに小さいのに何でも使えちゃいます。
外観
今回購入したのはAmazonで販売されているレザーケースセット。いろいろなカラバリがありますが、PCケースに放置するので、目立ちにくい黒をチョイス。内容物はSHANLING M0本体と、USB Type-A to Type-Cケーブルのみ。ケースは別の箱に入っています。
下部にはUSB Type-Cポートとイヤホンジャックがあります。
右側面は電源ボタン兼音量ボタン(ダイヤル式)。
左側面にはmicroSDスロットを備えます。
変なチュートリアルや設定もなく、電源をいれればすぐ使えます。それ故に時刻設定がされていないので、時刻設定のみしておくと良いかもしれません。
設定
Windows PCには日本の代理店からダウンロードできるドライバをインストールしておきます。
SHANLING M0はUSB接続時にカードリーダーではなく、USB DACが有効になるように設定します。
また、USB DACとして接続したのちはBluetooth設定を変更できないので、予め接続しておきます。接続したいコーデックもこの時点で設定しておきます。
すべての設定が終わったら、いざ接続!!
接続したら、Windows PCでオーディオの再生先をSHANLING M0に変更します。右下のタスクバーから変更可能です。
LDACは最大96KHz/24bitなのでそれを活かせる設定を行います。サウンドのコントロールパネルを開き、SHANLING M0のプロパティを開きます。詳細の項目でサンプルレートとビット数を変更できるので、24ビット、96000Hzを選択して適用します。問題なく音が聞こえたら、OKでウィンドウを閉じます。
これで設定は完了。Windows PCでもLDACが利用できるようになりました。
安定性
1ヶ月ほどこの運用を行なっていますが、数時間ほど使っていると突然音が無くなったりしました。ワイヤレスヘッドホンを一度切断し再接続すると解決しますが、通話中や動画を視聴中に音が無音になってしまうのは致命的。ソフトウェアアップデートで改善すると祈りつつ、使い続ける予定です。
デメリット
USB DACを利用するデメリットもあります。イヤホンやヘッドホンに搭載されたコントロール機能は使えません。例えば再生・停止や次・前などの曲変更もできません。これらの機能を頻繁に使う人はあまりオススメできません。
また遅延があるのですが、通常のBluetooth接続より遅延が大きくなります。ドライバの設定で、遅延の量は調節できますが、一番少ない設定にしても動画を再生すると明らかにずれているのがわかるほど。MVでもワンテンポ遅れてタイミングがくるので、動画視聴を頻繁にする人にはオススメできないです。
総評
Windows PCでLDACを利用して音楽を聴くだけならオススメ。超コンパクトなので机の上においたままでも、作業の邪魔にならずに気軽にハイレゾを楽しむことができます。
また、Windows PCではBluetooth接続時にコーデックを確認できませんが、SHANLING M0を使うことで自由にコーデックを指定できるのもまた良しです。
SHANLING M0に音源を入れておけば、外出するときもPCから外してそのまま外で使えるポータブルプレーヤーにもなります。価格も1万3千円ほどで購入でき、お手頃なのもオススメしやすいポイントです。ぜひ試してみてください。
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