TF証券のアナリストMing-Chi Kuo氏が、Appleの2021年のスマートフォン(iPhone 13シリーズ)は、画面内指紋認証センサーとFace IDを両対応するとレポートしたと、MacRumorsが伝えました。
これにより、ロック画面にて、顔認証と画面内指紋認証センサーが同時に動作。先に認証が行われた手段で、すぐにロックを解除するとのこと。指が濡れている状態などでは顔認証が作動し、マスクを装着している状態では指紋認証が行われるといった相互補完が期待できます。
Androidではこうした顔認識と指紋認証センサーの両搭載は普通であり、2019年に顔認証一本化を選択したPixelもコロナ禍にあわせて指紋認証センサーを搭載済み。
iPhone 12シリーズは、コロナ禍の新生活様式に適さない機種となっており、非常に不便です。2021年秋以降に登場するモデルには期待できそうです。
なお、画面内指紋認証センサー搭載は上位モデルのみとなり、2021年に登場する「iPhone SE(第3世代)」では、iPad Air同様、電源ボタンに指紋認証センサーが内蔵されるとMing-Chi Kuo氏は予測しています。これにより前面のホームボタンが無くなるため、ベゼルレス・フルスクリーンデザインになるとのこと。
Kuo氏は、iPhone SE2が出る前、2020年初頭のレポートでも「5.5~6.1インチのディスプレイと、電源ボタン内蔵側面指紋認証センサーを搭載した、iPhone SE 2 Plusが2021年前半に出る」と言及していました。
Ming-Chi Kuo氏のApple関連情報の投資家向け予測レポートは極めて高い精度を誇っており、最近ではHuaweiのHonor事業売却も的中させています。
ちなみにAppleがTouch IDをiPhone13のディスプレイ内に統合する場合、ディスプレイ技術も変更されるため、120Hz以上の高リフレッシュレートの「ProMotion」を採用する可能性があるとも。iPhone 12は「マスク非対応」「高駆動非対応」という、2020年秋冬発売のハイエンドモデルとしてありえない仕様でしたが、iPhone 13には大きく期待できそうで楽しみなところです。