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Apple Watch Series 6 レビュー。流石の完成度ゆえに、強くおすすめとは言い難い

 初代の発表から6年。あっという間に6世代目のApple Watch Series 6が発売されました。筆者も初代のSportSeries 2Series 4と購入し続け、今回Series 6のステンレスモデルを購入しましたのでレビューしていきます。

Series 6の新機能

 Series 5と比較して新たに搭載されたSeries 6の新機能を紹介します。

血中酸素濃度計測機能

 血液中の酸素濃度を計測することができます。これにより、きちんと呼吸が出来ているのかどうかを確認することができます。例えば、体調が悪いと思った時に血中酸素濃度を測定し、著しく低ければ緊急搬送の必要性があると判断したり、登山者が高い山に登った時に順応出来ているのか、など様々なシーンで役立ちます。

 利用方法も簡単です。Apple Watchを腕に装着し、血中酸素濃度測定アプリを立ち上げ、指示通りに腕を固定させて15秒待つだけ。測定に成功すると結果が表示されます。

 また、安静時にも自動で計測しており、自分の血中酸素濃度の平均値を取得することができます。血中酸素濃度は個人差があるため、腕につけているだけで、自分の平均値を知っておけるのはかなり便利なのではないでしょうか?

 新型コロナウイルスの影響で、一時は在庫がなくなった血中酸素濃度測定器ですが、Apple Watchに搭載されたことで、より身近にそして手軽に計測できるようになりました。

 ただし、Appleとしては血中酸素濃度は医療目的で使用しないでほしいとのこと。あくまでフィットネス用途のみに限るそうです。

常時表示が明るくなった

 Series 5から可能になった常時表示機能ですが、Series 6ではこの常時表示のディスプレイが約2.5倍明るくなりました。筆者はSeries 4からの乗り換えなので、比較できませんが常時表示のときも明るく見やすいです。

S6 SiPが搭載

 A13 Bionicベースに開発されたS6 SiPに更新されました。Apple曰く20%ほど性能が向上したそうです。これにより一部のワークアウトを実行時にバッテリーの駆動時間が向上しているそうです。また、新たにU1チップと超広帯域アンテナが搭載され、位置把握が可能になりました。

 常時計測の高度計も搭載され、30cmごとに細かく表示できるそうです。アウトドアを頻繁に行う人にはオススメな機能ですね。

 以上、Series 6の新機能でした。正直な感想、あまり変わってないです。ぶっちゃけSeries 5でも良いのではないかと思います。

気になるバッテリー

 Series 6では常時表示の文字盤がより明るくなったり、睡眠記録機能がwatchOS 7で搭載されるなど、バッテリーを多く消費する機能が搭載されています。

 厳密な測定はしていませんが、100%の状態で就寝し、朝起きると93%前後。その後夜まで普通に使い続け、30%前後と言った所でした。なので1日は使えますね。言い方を変えれば毎日の充電は必須です。日付変わるころには残量が10%の通知がくるので、二日目は厳しそうです。

 バッテリーの充電速度も高速化し、1時間で80%、1時間半でフル充電が完了します。忙しい時間に少しの時間で駆動時間を延長できそうです。

増えた選択肢

 さて、今回から新たに追加されたApple Watch SEですが、個人的にはこちらが本命ではないかと思っています。

 理由としては2万9800円という価格で、デザインはSeries 6と同じ。中身は一世代前のS5 SiPですが、S6 SiPと比較して20%程度しか変わらないということ。大きな差としては常時表示がないだけですが、それを飲み込めればかなりお買い得な製品です。そのため、初めて使うApple Watchとしては個人的にSEを推したいところです。

 唯一注意しておきたいのは心電図機能がないことです。現状日本では対応していませんが、近いうちに解禁される話もあるので、もし利用する予定がある場合はSeries 6をオススメします。

 また旧モデルSeries 3も併売されていますが、個人的にはオススメしません。旧デザインのため野暮ったい、ディスプレイも小さい、性能的に3世代前は難ありではないかと思います。

 いくら安いとはいえ、安易に3世代前のものをそれほど詳しくない人はオススメできません。それよりはもう1万だしてSEを買うのが圧倒的に良いかと思います。

 Series 6は決して悪くはないのですが、Series 5やSEと比較してもそれほど大きく変わっていません。そのためコスパの面だけで考えれば強くおすすめとは言い難いです。

新バンドは最高にオススメ

 Series 6と発売と同時にリリースされたソロループシリーズ。その中でも筆者イチオシはブレイデットソロループです。シリコンのソロループ同様に繋ぎ目がないのはもちろん、着脱がしやすく、見た目も編み込みで一風変わった感じのブレイデットは最高です。

 ただ、購入時にサイズを測る必要があるので、ネットでプリントして測るか店頭で専用のメジャーを使って測ることをおすすめします。

 シリコンのソロループは5千円ほど、ブレイデットソロループはバンド単体で1万円しますが、質感・装着感を考えれば納得のクオリティ。ぜひ一度試して頂きたいバンドです。

総評

 読んでいてわかったかも知れませんが、Series 6はほとんど変わっていません。買い替えた僕も「よくわからないけれど、本体新品になったしいいか。」というくらいです。本当に書くことがないです。Series 4のレビューを読んだほうが良いくらいです。でも逆に、それくらい完成された製品なのかも知れません。

 とりあえず新しいモノを使いたい、常時文字盤が欲しい、ステンレスやチタンを使いたい人はSeries 6。初めてApple Watchを買うけどどれを買えばいいのかわからないという人はSEをオススメします。

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