ソフトバンク株式会社は、5Gの3.7GHz帯/28GHz帯に加えて、LTE周波数帯として利用している700MHz帯、1.7GHz帯、3.4GHz帯を利用した5Gサービスを提供すると発表しました。
既にKDDIが積極的に行っている、いわゆる「5G転用」にあたります。
既存4G周波数の転用は5Gエリアを拡大できる反面、5Gの謳う高速大容量を実現できないほか、4G帯域が狭くなることで4G側の速度低下の懸念も。
転用5Gによるエリアマップ表記等に対してドコモが批判を強めていることに対して、KDDI髙橋社長は、au 5Gでは「無制限プランならKDDIが信号を端末に返し、5Gエリア内ならOTT(コンテンツ提供事業者)に通知し、高画質再生する」処理を実現しており、無制限プランは高画質で、逆に小容量プランならギガを節約するといったことも可能となっており、わかりやすい5G体験であると反論しています。ただしOTT側の対応が必要で、対応サービスは多くありません。
SoftBankの5G転用の提供開始は2021年2月15日から。千葉県、東京都および愛知県の一部エリアから順次開始。端末側のソフトウェアアップデートにて対応。対象端末は、まずは「Xperia 5 II」が2月15日から、「AQUOS sense5G」は2月18日から。
2021年2月16日18時5分訂正:「転用5Gに対して」を「転用5Gによるエリアマップ表記等に対して」に修正しました。