Appleは、2023年発売のiPhoneにAppleが独自に開発した5Gモデムを搭載すると、TF International SecuritiesのアナリストであるMing Chi Kuo氏が予想しています。同氏はサプライチェーン筋に持つ多数の情報源からの情報を総合し、Appleの未発表製品に関して正確な予測を的中させてきた実績を持ちます。
Apple独自モデムの開発は、Appleが2019年にintelのスマートフォン向けモデム事業を買収して以降度々話題になっていました。
現行のiPhoneにはQualcomm製のモデムが搭載。これはAppleの独自モデムが搭載されるまで採用し続けられると見られます。搭載モデムの変更によりQualcommは新たな顧客をAndroid市場で探さざるを得なくなります。
今年の3月には、バークレイズのアナリストも同様に2023年発売のiPhoneからApple独自規格の5Gモデムを採用すると予測していましたので、Kuo氏の見解と一致します。
なお、Apple製モデムを搭載することにより、通信速度の改善が期待されます。さらに、Qualcommへのライセンス料を支払う必要がなくなるので費用の面でも恩恵があります。
ただ、Qualcomm製のモデム搭載するにあたり、AppleとQualcommは2019年にライセンス契約を結んでいます。期限は2024年までの6年間。このライセンス契約がApple製モデムの搭載にどのような影響があるのか不透明ですが、今後の続報が待たれます。