先日正式登場したAndroid 12は、クローンアプリ機能にネイティブで対応するようです。元xda-developers編集長、EsperシニアディレクターのMishaal Rahman氏のツイートを元にGSMArenaが伝えました。
それによると、Android 12の仕様や互換性を取り決めるCDDにてアプリを複製する機能についての記載があるとのこと。
この機能によりユーザーはLINEやDiscord、一部のゲームなどアカウント切り替えがTwitterほど容易ではないアプリに対して例えば仕事用と個人用といったふうに使い分けることが可能となります。
ちなみに、クローンアプリ機能はサムスンやXiaomi、OPPOなどが独自に実装しているほか、現在はいわゆる野良Apkとなってしまいましたが「App Cloner」といったサードパーティー製アプリでも同様のことは可能。プライベートをしっかりわけたい、仕事のオンオフを切り替えたい、はたまた浮気をしたいユーザーには根強い需要があるものと考えられます。
今回、Android12にて純正の機能となったことで、機能やUIが両者ともに似通ってきているiOSとAndroidの大きな差別点となる可能性はあります。
なお、クローンアプリ機能はプライマリユーザーのみ対応とGSMArenaは伝えています。
ちなみにAndroid OSに機能が備わったからといって、全てのAndroid OS採用端末で機能が使えるとは限りません。たとえばAndroidスマホでは5.0 Lollipopからマルチユーザー機能に対応していますが、塞いでいるメーカーや手つかずになって活用しきれていないメーカーもありました。
また、便利な機能が携帯キャリア向けモデルで削られる場合もあります。たとえば今回のクローンアプリに相当するHuaweiのツインアプリ機能は、au版では存在したものの、ドコモ版ではことごとく潰されていました。このため過度に期待はしすぎない方が良いでしょう。