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5年ぶりの旗艦新造、ウォークマン「NW-WM1ZM2/AM2」発表。Android採用

 ソニーは、同社が展開するポータブルオーディオ端末ブランド「ウォークマン」の新フラッグシップ「NW-WM1ZM2」とハイエンドモデル「NW-WM1AM2」を発表しました。

 同社がウォークマンのフラッグシップ・ハイエンドモデルで新機種を発表するのは、2016年に発売された「NW-WM1Z」「NW-WM1A」以来約5年ぶりです。

 新機種の「NW-WM1ZM2」は、ソニーが長年にわたり培ってきたアナログ・デジタル両方の高音質技術を結晶した「Signature Series」を継承。両機種ともに、デジタルアンプの「S-Master HX」を搭載しています。

 5年間という期間もあり、先代と比較して両機種ともに多くの点でパワーアップしています。

 まずは、OSにAndroidを採用している点。筆者が所持する、2017年のNW-A45がそうであるように、先代機種の「NW-WM1Z/WM1A」では、Sonyの独自OSが採用されていました。しかし、直近に発表されている低価格帯から高価格帯までほぼ全てのシリーズにおいては、Android OSが採用されています。ウォークマンの独自OSは、筆者的には使いやすいとも使いにくいとも言えない微妙なものでした。Androidの搭載によって、SpotifyやApple Musicだけでなく、Amazon Music HDといった高音質ストリーミングサービスも利用可能となります。なお、「NW-WM1ZM2/WM1AM2」のOSバージョンはAndroid 11です。

 次に、外部接続端子が従来の「WM-PORT」から、新たにUSB Type-Cに変更されている点。

 これまでの多くのウォークマンには、独自の形状を持つ「WM-PORT」が採用されてきました。しかしこの端子は接続時の物理的な安定感に欠けます。ちなみに筆者の所持するウォークマンも一度落下させただけで接続不良に。

 またケーブルを紛失した際には、独自規格であるためコンビニなどでは販売しておらず、近くの家電量販店まで足を運ぶ必要がありました。純正のケーブルはもちろん高い上、サードパーティー製のものも数が少なく、サードパーティー製でも結構お高め。USB Type-C対応に関しては以前から多くの声があり、その要望に応じて今回採用に至ったとのことです。

 「NW-WM1ZM2」は、不純物を従来比の1/4に抑えた、総削り出し無酸素銅シャーシを使用。99.99%を誇る高い純度による抵抗値の低減により、伸びのある高音や、クリアで力強い低音を実現。また、「NW-WM1AM2」も、総削り出しアルミシャーシを使用しており、抵抗値の低減だけでなく高剛性も実現しています。

 再生面では、DSD 最大11.2MHzネイティブおよび最大384kHz・32bitのリニアPCMでのハイレゾ音源再生に対応。両機種ともにフルデジタルアンプの「S-Master HX」を、また、オーディオブロック電源内のノイズの流入や流出を防ぐバイパスコンデンサーに、新開発の高分子コンデンサー「FTCAP3」を搭載しています。

 先代シリーズとの比較に関しては、筆者も時々お世話になっている、ソニー認定ストアの森川デンキさんが、実機を用いて詳しく解説されています。比較を見る限りでも、画面サイズは二回りほど大きくなっており、厚さは若干薄くなっていることがわかります。

 「NW-WM1ZM2」の本体内蔵ストレージは256GB、「NW-WM1AM2」は128GBで、2022年3月25日より発売されます。どちらもオープン価格ですが、ソニー公式オンラインストアでは既に予約が始まっており、「NW-WM1ZM2」が税込39万6000円、「NW-WM1AM2」は税込15万9500円となっています。

 懸念点は搭載チップで既存Android Walkmanモデルから変更はないようです。このため待機時の省電力性は低い可能性が高いものとみられます。

 5年ぶりに、Sony本気のフラッグシップウォークマンの登場。筆者には到底手が届かないお値段ですが、店頭で実際に試聴して、その違いを体感してみたいと思っています。

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情報元Sony
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