米Metaは、2024年までに、さらに4つのVRヘッドセットのリリースを予定していることが、米The Informationが入手した社内ロードマップによって判明しました。
情報によると、MetaのマークザッカーバーグCEOは、積極的な新製品の投入によって、多くのユーザーがMetaのVRヘッドセットを利用し、発展途上であるXR市場へのイメージの定着を推進したいという構想を持っているとのこと。
同社内で構想されている4つのうち1つは、コードネーム「Project Cambria」で知られるVRヘッドセットです。既に開発中とアナウンスされており、早ければ2022年9月にも発表される模様。著名リーカーによって予想レンダリング画像なども公開されており、今後さらに詳しいスペックなどが明らかになっていくとみられます。
「Project Cambria」に関して具体的な価格はまだ発表されていませんが、Metaの広報担当者は「価格が大幅に上昇」すると述べています。The Informationの予想では、本体価格は約799ドル(約10万5000円)になると予想されており、これが本当であれば、現行のMeta Quest 2の299ドル(国内版3万7180円)の3倍に近い価格となります。
ちなみに記事公開時点で、ザッカーバーグCEOはProject Cambriaについて12日により多くの情報を開示することを示唆しています。
このほか、フラッグシップの位置付けである「Project Cambria」とは別に、2023年と2024年に低価格帯VRヘッドセット2モデルを投入、さらに、コードネーム「Funston」の、「Project Cambria」の後継となる高性能デバイスを投入する予定であるとのこと。
Metaは、CNETなどの取材に対し、未発表の製品に関するコメントを拒否。
VRヘッドセットだけでなく、ARスマートグラスなど、多くの企業が市場への参入を表明、または既に開発中と噂されており、今後XR市場は急速に拡大すると予想されます。今回の新端末の導入計画だけでなく、Meta Quest専門の実店舗をオープンするなど、特に積極的な姿勢を示すMetaは、市場においても大きな存在感を放っています。
また、VRヘッドセット用のソフトウェアや、ハードウェアの機能性、さらには本体の価格においても、他社と比較して圧倒的にリードしているのが現状です。今後、AppleやSamsungなどの競合企業が本格参入した際に、市場はどう動くのか、今後の動向に注目が集まります。