モトローラ・モビリティ・ジャパン合同会社は新製品説明会を開催しました。
まずモトローラ近況として、世界全体で販売台数前年比32%向上、売上は昨年比40%向上。中南米ではシェア第2位、北米で第3位と非常に好調。
アジア太平洋はここからスタートダッシュをかけたい、特に力を入れているのは日豪印市場だとしました。
今回新たに投入する「moto g52j 5G」は日本顧客の要望に答える商品として開発。
特に需要の強かったFeliCa機能とIP68防水防塵に対応。
ちなみにモトローラのおサイフケータイ初号機としては約10年前のRAZR M 201Mがあります。g52jはFeliCa機能と防水防塵対応5Gスマートフォンとしてモトローラ初と言えます。
特にNFC Type-F、FeliCa関連機能は複数動作検証済み。ワクチン接種証明書アプリやマイナンバーカード、運転免許証読み取りにも対応と謳います。
モトローラは2020年4月の記者発表会等でも防水やFeliCaへの対応を示唆。かなり時間がかかった印象もあります。
これについてはグローバルのベースモデルに入れ込むために技術的課題解決や社内説得、検証の過程などで時間を要したといいます。
3年前、モトローラ日本法人社長のダニー・アダモポウロス氏はインタビューにて「FeliCa対応で1万円上がる」と述べていましたが、この点についてはどうなのか?
NFCだと2ドル、3ドル程度で済みますが、FeliCaだと1台1万円の上乗せになってしまうんです。そこまでして、どうしてもFeliCaを乗せようとは考えていません。使わない8割の人にとっては、お金がかかりすぎるのはよくないですからね。
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松原氏曰く、表ではそう言っていたダニー氏も裏では常に必要性を訴えており、グローバル開発チームにも働きかけてコスト試算もしていたといいます。部材費や開発費にさらに台数などの要素も絡むため、そもそも1台あたり何円と言うことは難しく、わかりやすくコメントをした結果だろうとしました。試行しておサイフケータイ対応機種を市場投入まで至った現在の感覚では「1万円とは考えていない」とのこと。
防水防塵、FeliCa機能に対応した待望の1台となっており、発売が楽しみなところです。発売日は6月3日。価格は税込み3万9800円。