中国のVR企業であるPicoは、新型VRヘッドセットのPico Neo3 VRの日本販売を発表しました。国内では株式会社アスクが取り扱い、販売日は6月24日ですでに予約受付が開始されています。
現在、PCにつながなくても動作するスタンドアロン型のVRヘッドセットは、Oculus改めMeta Quest 2の独断場となっていますが、Pico Neo3 Linkはそれに真正面から勝負を挑んだ製品となっています。
プロセッサにはQuest 2と同じSnapdragon XR2を採用。OSはAndroidをベースとしたPico UI。 ディスプレイの解像度は3364×1920で画素密度は773ppi、リフレッシュレートは120Hz。ストレージは256GBのみ。もちろん、頭の回転・傾きを検知できる3DoFに、上下左右の動きの認識を加えた6DoFに対応。
ここまではQuest 2の256GBモデルと有意な差はありません。一方で重心を中央に寄せるためにバッテリーは後部に備えられており、バンドの締め付け具合はダイヤルで調整が可能。
加えて、PCとの接続にも対応していますが、接続方式はDisplayPort。地味に高くつくDisplayPortケーブルも同梱されています。USBケーブルでは画質の圧縮が行われてしまいますが、DisplayPortによる非圧縮で美麗な表示が可能となるとアピールしています。
PCに有線またはワイヤレスでつなぐことでSteamVRの6000以上のコンテンツが、またPico独自のPico Storeから100タイトル以上のスタンドアロンゲームおよび50以上の非ゲームコンテンツがプレイ可能としています。7月24日までに購入した場合、早期購入特典として、6500円相当の「All-in-One Sports VR」、「Counter Fight ICHIRAN」、「Demeo」がプレゼントされます。
価格は4万9280円で、Meta Quest 2の256GB版の価格を強く意識。256GB版なら同じ価格で同じ処理性能、またそれ以上の同梱品と利便性有しており、今後のPico Storeの品ぞろえによっては新たな選択肢になりそうです。