9月21日、NVIDIAは、一般消費者向けGPUの「GeForce RTX 40シリーズ」を発表しました。今回は上位モデルのRTX 4090およびRTX 4080が発表され、今後さらに手ごろなモデルが登場する見込み。
RTX 40シリーズはアーキテクチャを「Ada Lovelace」に刷新。RTX 30シリーズではSamsungの8nmプロセスを採用していましたが、RTX 40シリーズではTSMCのN4プロセスを採用し、電力効率が最大2倍向上したと謳います。
TSMCのN4プロセスは5nmでの設計であるようで、発熱問題に敏感なスマホ向けSoCと同レベルの微細化を果たしている点が、これほどまでの進化を遂げたポイントとなるのでしょうか。
現時点での最上位モデルであるRTX 4090は、現行の最上位GPUであるRTX 3090Tiと比較し、最大4倍の処理性能をアピール。
近年のGPUは、ある種の数の暴力で性能向上を強力に推し進める傾向があり、たとえばグラフィック性能にコンスタントに影響するCUDAコア数は、RTX 3090Tiが10752基。この時点でも、一つ前のRTX 2080Tiは4352基であったために、コア数は2倍以上に膨れているわけですが、RTX 4090でも16384基。先代比では2倍には届きませんが、2世代前と比べてみれば4倍近くにまで増加しています。ある種の恐怖を感じます。
RTX 4090は「世界最速のゲーミングGPU」を謳う最上位モデルで、消費電力にも優れ、同じ電力で先代の2倍以上の性能を発揮するとアピール。メモリはGDDR6Xの24GBが用意。4K解像度のゲームで100fps以上を提供するとします。10月12日より1599ドル(23万円)で販売予定。
一方RTX 4080は12GBメモリ版と16GBメモリ版が用意されます。一方でなぜかCUDAコア数がそれぞれ7680と9728という風に大きく変わっており、性能アピールも、12GB版では「RTX 3090Tiよりも高速」、16GB版では「RTX 3080Tiの2倍」とされています。ただ単にメモリ容量が少ないだけ、というわけではない点は留意すべきですね。いずれも11月に発表予定で、価格は899ドルと1199ドル。
なお日本国内向け価格としては、RTX 4090は29万8000円、RTX 4080は16万4800円から。
また、RTX 4090およびRTX 4080(16GB)は、NVIDIA自身が販売する「ファウンダーズエディション」も用意されます。かなり独特でオシャレな見た目が魅力ですが、国内での取り扱いはないため、ASUSやGIGABYTEといったメーカーが販売するモデルを購入する必要があります。