米Qualcommは、同社最新のハイエンド端末向けSoCである「Snapdragon 8 Gen 2」を正式発表しました。
「Snapdragon 8 Gen2」は、Snapdragon 8+ Gen 1に引き続き台湾TSMCの4nmプロセスで製造されています。同社の公表値では、パフォーマンスは最大35%、電力効率は最大40%向上しているとのこと。
処理の要ともなるKryo CPUは、Cortex-X3ベースのKryo Primeコアと、4つのパフォーマンス用コア、3つの効率用コアを搭載します。Kryo Primeコアのクロック周波数は3.2GHz、パフォーマンス用コアは2.8GHz、効率用コアは2GHz。クロック周波数においてはSnapdragon 8+ Gen 1と変わらないものの、一つの効率用コアがパフォーマンス用コアに置き換えられ、より処理に重点が置かれています。
映像処理用のAdreno GPUにおいても、公表値で処理性能は25%、電力効率は40%向上しているとされており、新たに注目されているマルチプラットフォームAPIのVulkan 1.3を初めてサポートします。
カメラの処理に関しては、2億画素のカメラによる撮影に対応するほか、最大3200万画素のカメラを同時に3つまで処理することができます。また、動画においては、最大8K/30fpsでの撮影も可能。
通信部には、新たにSnapdragon X70モデムを搭載。Sub6-CA及びミリ波による5G通信が可能であり、ピーク時の通信速度は先代と変わらず下り10Gbps、上り3.5Gbps。最新のWi-Fi 7やBluetooth 5.3規格にも対応します。
「Snapdragon 8 Gen 2」は、2022年末より同SoCが搭載された端末が大手各社によって販売されるとのこと。OPPOやXiaomi、さらにはソニーやSHARPといったメーカーが「Snapdragon 8 Gen 2」搭載端末を先行して発表するものとみられます。