Huaweiは、中国にて、イヤホンとスマートウォッチをフュージョンさせた「HUAWEI WATCH Buds」を発表しました。
「人魚」よろしく、名前の時点でスマートウォッチとイヤホンを合体していることが伝わってきますが、スマートウォッチが完全ワイヤレスイヤホンのケースの役割を果たしているような形。文字盤を下部から開けることで、イヤホンがお目見えします。
イヤホンはそれこそ耳栓のようなデザインで、なんと左右の概念がありません。両側のイヤホンを装着後、自動でどちらのイヤホンが左右の耳に着けられているかを認識するようです。重量は片耳4gとかなり軽量ですが、IP54の防水防塵をサポートしノイズキャンセリングに対応。
スマートウォッチ本体は1.43インチの円形OLEDディスプレイを搭載。Pixel Watchのような立体的なディスプレイです。
操作はタッチパネルか竜頭のみですが、竜頭は押し込みのみで回転には非対応。筆者は「スマートウォッチには回転なりで高速スクロールできる物理ボタンが必須級」と信じて疑わないスタンスをとっているため、回転が封じられた竜頭には否定的です。
重量もイヤホンを格納する構造を備えたことで66.5g(ストラップ除く)と非常に重くなっており、イヤホンそのものはIP54相当の防水を備えますが本体は非防水。
OSはHarmoneyOS 3を搭載。もちろん中国国内のサービスに限られますが、地下鉄や銀行カード、自動車のデジタルキーなどを手首から利用できます。もちろん、追加のアプリもインストール可能。
健康管理の面では、当然心拍数や血中酸素濃度の計測に対応。睡眠時無呼吸症候群や心房細動のリスク検出が行えることをアピールしています。
スマートウォッチのバッテリー持ちは3日。一方でイヤホン側の駆動時間はかなり短く、通常時の音楽連続再生で4時間、ノイキャン有効時は3時間。あくまで「音楽を聴きたくなったのにイヤホンを持ってきていない」といった非常時に使うべきかもしれません。
本体色はブラックのみで、バンドの色が選択可能。価格は2998元、日本円にして5万7000円ほど。