Lenovoは、先日行われていたCES 2023において、業界初の「フルサイズOLEDデュアルスクリーンラップトップ」を謳うYoga Book 9iを発表しました。
外観そのものは一般的なノートPCですが、本来キーボードがあるはずのC面がそのままディスプレイになっており、これにより13.3インチのデュアルディスプレイが実現。
ヒンジは一般的なコンバーチブル型PC(2 in 1 PCとも)と同じで、画面を背中合わせにすることも可能。言ってしまえば、「Surface DuoシリーズをPCサイズに拡大しました」なプロダクトです。物理キーボードは本体に備わりませんが、本体横幅とピッタリのサイズのBluetoothキーボードが付属します。
この独特な構造の使い道はそれこそ無数。Lenovoが提示した画像だけで、以下のような使い方が考えられます。
- 2 in 1PCのように1画面を自分の方によせ、エンターテイメントを楽しむ(スタンドモード)
- 折りたたみスタンドを用いて、2画面を縦/横に並べてキーボードを使う
- 片方の画面の上にキーボードを乗せ、画面がはみ出ている部分は仮想的なトラックパッドなどとして使う
- 片方に資料を出し、もう片方でスタイラスペンによる書き込みを行う
- 対面している人に追加のデバイスなしでプレゼンテーションを行う
一応、これまでも液晶+電子ペーパーなどの組み合わせであれば、「Yoga Book C930」などが2画面を実現していましたが、これほどまでのユースケースは提示されていませんでした。Lenovoはこのほかにも、「映画を見ながらその映画に関する情報を調べる」といった使い方を紹介しています。
ディスプレイは先述の通り13.3インチの有機ELで、解像度は2.8K。リフレッシュレートは60Hz。もちろんフラットディスプレイで、画面占有率は91%。
CPUは第13世代Core i7を搭載。メモリは非常に高速なLPDDR5Xの16GB、ストレージは512GB/1TBから選択可能。インターフェースはThunderbolt 4.0対応のUSB Type-Cポートを3基備えるのみ。個人的には1基潰してでもイヤホンジャックとUSB Type-Aポートを用意してほしかったところです。
80Whrバッテリーを搭載しているようですが、さすがに駆動時間はさほど長くないようで、Mobile Mark 2018では最大7.3時間であるとのこと。また、重量は1.38kgと、13.3インチノートパソコンとしてはやや重めな部類です。
特にフォリオスタンドを使って立たせたときの圧倒的なインパクトから、個人的には今年の「スタバで使っている人がいたら間違いなく二度見する機種」ナンバーワン有力候補です。Yoga Book 9iは2023年6月に一部市場で発売予定。価格は2099ドル(27万円)。