ROG Phone 7 Ultimate レビュー。初の防水防塵対応、ゲームするならこれでキマリ! すまほん!!

 ROG Phone 7をASUS Japanからお借りしたのでご紹介します。ROG Phone 7シリーズの発売日は2023年7月21日、予約開始は7月19日、販路はASUS直販ECなど。

 本機はSnapdragon 8 Gen 2搭載の超強力なゲーミングスマートフォンです。OSはAndroid 13。

 背面デザインはさらにかっこよく。筐体はゲーミングスマートフォン初の防水防塵IP54に対応したと謳います。スマホとしては重たいですが、携帯ゲーミングPCやNintendo Switchと比べて軽いです。

重量実測値は248.1gで折り畳みスマホ級

 ROG Phone 7 Ultimateの背面にはアニメーションを表示できるOLEDサブディスプレイ「ROG Vision」を搭載。通常版には非搭載。好きな文字や画像などを表示、演出もカスタマイズ可能。充電時や着信時に別表示も設定できる便利で楽しい機能です。

 画面は6.78型有機EL。HDR動画再生時に役立つピーク輝度は1500nit。屋外でもHBMが発動しているのかしっかり見える印象。画面リフレッシュレートは165Hz。タッチサンプリングレートは720Hz、タッチ応答23ms。表面はゴリラガラスヴィクタス。

 指紋認証は画面内で高速。インカメラ顔認証も利用可能。

 LPDDR5メモリよりも33%高速なLPDDR5Xメモリ、UFS 3.1より2倍高速なUFS 4.0ストレージを搭載。ベンチマークスコアは以下の通り。メインプロセッサー表面窒化ホウ素熱伝導グリス、新設計のベイパーチャンバーとグラファイトシートにより、激重連続ベンチマーク Wild Life Extreme Stress Testも安定性98%を記録。

  • AnTuTu v10.:159万7350点
  • Geekbench 6 Single-Core:2049
  • Geekbench 6 Multi-Core:5762
  • Sling Shot Extreme OpenGL ES 3.1:Maxed Out! (上限値)
  • Sling Shot Extreme Vulkun:Maxed Out! (上限値)
  • Sling Shot Extreme Unlimited OpenGL ES 3.1:
  • Wild Life Extreme Unlimited:3651, 21.90fps
  • Wild Life Extreme Stress Test:Best loop 3752, Lowest loop 3676, Stability 98%

 通常、他メーカーでは電話機としての性質を優先して適度に発熱抑制に制御を振りがちであるのに対して、本機はゲーマー向け製品らしくXモードなら動作維持を優先しているようですが、とはいえ本体表面温度を抑えつつ6000mAh超大容量電池を活かしてさらなる長時間ゲームを想定すると、必要となるのが外部冷却。ROG Phone 7 Ultimateは、冷却ファンとペルチェ素子搭載「AeroActive Cooler 7(付属品)」を背面に取り付けることで強制的に冷却が可能です。

底部だけではなく側面部にもUSB Type-C端子を備えるコストの掛かるリッチな仕様。横持ち時に充電しながらゲームをプレイしてもじゃまにならないという効果だけでなく、冷却ファンとの接続にも用いる

 装着したところ、純粋にかっこいいですよね。中のファンが見えるのも良い。

 ただし装着時には本体込みで実測377.3gになってしまいます。398gのNintendo Switchよりは軽いですが、275gのNintendo Switch Liteよりは重たいです。

 ROG Visionや冷却ファンの設定や各種制御などはArmoury Crateから行なえます。

 本体側面電源/音量ボタン側の両端には、超音波ボタンAirTriggerを搭載。LRボタンのように使えます。画面上の様々な操作に割り当てることができますが、特にFPS系ゲームでのAimと射撃を割り当てるのに便利です。

底部にはUSB Type-C端子のほか、遅延なくゲームを楽しめる3.5mmイヤホンジャックも備える

 ゲームを実際にプレイしても、あらゆるゲームで最高画質設定で快適。原神60fpsでのプレイも可能ですし、前述の外部冷却機構と組み合わせればずっと遊んでいられます。

 崩壊スターレイルでは、Snapdragon 888機では動作が安定せず30fps設定だったところ、本機では全ての設定を高、最高、60fpsにした上でも難なく非常に滑らかに動作。戦闘中グラフィックはもちろん、メニューなどのUIを開く際のラグも一気に縮まり、全ての動作が快適、明らかに良いです。

 Twitter純正クライアントなどの重たいアプリでも高リフレッシュレートで快適にスクロールできます。

 なお音響は抜群に良いです。ステレオフロントスピーカーを搭載。最大音量も非常に大きく音圧もあり、音場も広く臨場感も定位感にも優れており、解像感もあり低音域も強力で、ゲームプレイも大迫力。スマートフォンの中でも文句なしのトップクラスの座を手にするほどの高品質だと思います。

 バイブレーションは非常に立ち上がりも速く重厚感もあり、ゲームへの没入感も高めてくれます。

 充電は65W急速充電対応。電池を迂回して直接電力供給するバイパス充電は充電発熱の抑制と電池劣化を防止する優秀な機能です。

 画面品質、音響、ゲームプレイのためのあらゆる部分に惜しみなくコストが掛けられていると感じます。ASUSの情熱を感じる一台。

 カメラに関してもハイエンドには劣るものの健闘しています。

広角。HDRの雲の質感は劣りやや彩度高めだが概ね綺麗に撮れる

超広角

デジタルズーム最大

広角のボケ

料理

夜景

 ROG Phone 7シリーズは待望の防水防塵対応もあって、重量とFeliCa非搭載がネックとならなければ、是非ともメイン機運用も視野に入れたい機体となっています。楽しい背面ディスプレイと冷却機構の存在を考えると、通常版ではなく、Ultimateを推奨します。

オンラインストアでZenfone/エイスース製品を買う [AD]
ASUS Store

こんな記事も読まれています

ASUS、ゲーミングスマホ「ROG Phone 7」「ROG Phone 7 Ultimate」を発表。

ASUSROGROG PhoneROG Phone 7ROG Phone 7 Ultimate

ASUSは4月13日、ゲーミングスマートフォン「ROG Phone 7」と「ROG Phone 7 Ultimate」を海外で発表しました。どちらもグローバルモデルで、日本での取り扱いについては未発表です。心臓部のスペックは共通ROG Phone 7と同Ultimateは標準モデルと上位モデルという関係性ですが、心臓部となるSoCや実行メモリ・内蔵ストレージなどは共通仕様となっています。SoCには...

全てが高水準。勝利のための怪物「ASUS ROG Phone 6 Pro」レビュー

ASUSROG Phone 6ROG Phone 6 Proレビュー

この機種、全てがハイレベル。ASUSよりROG Phone 6 Proをお借りしたのでレビューします。本機は実行18GBメモリを搭載した最上位モデルとなります。特徴的な化粧箱。スライドしてパカッと開きます。なんかロボットアニメに出てきそうですね。めちゃくちゃカッコいい。開封体験から素晴らしいです。なんやこのスマホ、箱かっこよすぎて草wwww pic.twitter.com/oU9susS1fj— ...

スマホを冷却する「スマ冷え Premium」を試す

TrinityXperia 1 Vスマ冷え Premiumレビュー

Trinityより、共同技研化学の蓄熱均熱化シートFREY採用の「スマ冷えPremium」とクリアケースTurlteを提供していただきました。今回「スマ冷えPremium」を試してみました。これを貼るだけで暑い夏でもスマホの温度を-8.2℃する……と謳います。この手のスマホ冷却としては保冷剤を用いる場合がありますが、冷蔵庫や冷凍庫に入れるなどした保冷剤を、スマホに貼り付けてしまうと結露のおそれがあ...

Zenfone 9 レビュー。片手に収まる最高性能、買わずにはいられない至高の幅狭ハイエンド

ASUSZenfoneZenfone 9ハイエンドコンパクトレビュー

ついに来た、理想の幅狭ハイエンド!!大型化の一途を辿るスマートフォンの中の異端児、さらに進化。ASUSよりZenfone 9を一定期間お借りしたのでレビューしていきます。 高級感ある化粧箱。流行りの環境配慮、鉱物不使用の環境に育てた大豆ベースのインクを印刷、100%リサイクル可能 30W急速充電器もしっかり付属。環境を言い訳にして貧相な化粧箱で利用者目線も不在のケチ臭くてしょうもない製品が増える...

OPPO Reno9 A レビュー。見た目は良い

OPPOOPPO GlowOPPO Reno7 AOPPO Reno9 ASnapdragon 695 5G

OPPO Reno9 Aを一定期間貸与していただきました。価格は4万6000円。Snapdragon 695搭載など、ほとんどの仕様がOPPO Reno7 Aと共通で変わっていません。最大の差異が、背面素材を樹脂からガラスに変更した点。Reno7 Aはプラスチックで、ラメのキラキラ感がコストを抑えつつ女性向けに訴求できる点は評価できたものの、個人的には苦手でしたが、Reno9 Aの筐体は率直に好印...

𝕏もフォローしてね

Android端末のレビュー」についての他の記事

大満足!防水廉価タブ「Galaxy Tab S9 FE」レビュー

GalaxyGALAXY TabGalaxy Tab S9Galaxy Tab S9 FESamsung

サムスンから先日発売された「Galaxy Tab S9 FE」を購入ししばらく使用しました。サムスンとしては国内初登場となるFEシリーズで、今年の端末ラインナップにも力が入っています。その中でもかなりコスパの高い機種となった1台です。筆者はここ1年半ほどGalaxy Tab S8 Ultraを使用しており、その大画面感に利便性を感じていたものの、やはり大きさとキーボードカバーの重さのせいで取り回し...

「設立95周年」の節目に爆進するモトローラ。折り畳みスマホ日本「普及」狙う

Motorolamotorola razr 40razr 40razr 40sSoftBank

左:モトローラ・モビリティ・ジャパン合同会社 代表取締役社長 松原丈太氏、ソフトバンク株式会社モバイル事業推進本部 本部長 郷司雅通氏Motorola Mobility Japanは、新製品発表会を開催。Motorolaの現況を説明、新製品「motorola razr 40 / razr 40s」を発表しました。MVNOや直販で購入できる公開市場向けSIMフリー版「razr 40」は11月22日...

モトローラ「razr 40/s」ハンズオン。小型サブディスプレイ、ソフトバンク限定色も良し

Motorolarazr 40razr 40sレビュー折りたたみスマホ

モトローラの新製品発表会を取材したので、ハンズオンレビューをお送りします。今回発表された新製品が、折り畳みスマートフォン「razr 40 / razr 40s」。末尾sがソフトバンク版。ハードウェアと対応周波数は同一。基本色はバニラクリーム、セージグリーン。レザー調の筐体で質感の高さ、手触りの良さは特筆に値します。全体として落ち着いたテイストのなか、伝統のモトローラロゴの光を反射する具合や、エンボ...

Redmi 12 5G レビュー。安い、電池が持つ

RedmiRedmi 12 5GXiaomiレビュー

Xiaomi JapanよりRedmi 12 5Gを一定期間貸与していただいたのでレビューします。今回お借りしたのはスカイブルー。爽やかで良い色です。価格は2万9800円の廉価スマートフォンとなります。一昔前なら「安いやつはダメ、3万円出せば最低限良いのが買える」のが定番認識でしたが、通貨安と物価上昇もあって、価格の常識のラインも動きつつあります。そんな情勢に加えて、ここで思い出されるのがRedm...

AQUOS sense8レビュー。格式高い写真の撮れる、軽量高耐久な新世代国民機

AQUOSAQUOS sense8SHARPレビュー

ごめん、AQUOS R8 proより好きだわ(笑)SHARPより、Androidスマートフォン「AQUOS sense8」をお借りしたのでレビューします。発売前のファームウェアであるため、実際の製品とは異なる部分がある可能性をご承知ください。本機は消費税込み5万円台後半(SHARP新製品発表で公開されたメーカー想定価格)のミッドレンジモデル。驚くべきはその軽さ。5000mAhの大容量電池を搭載した...

OPPO Reno10 Pro 5G レビュー。外観がきれい

OPPOOPPO Reno10 Pro 5Gレビュー

「OPPO Reno10 Pro 5G」をOPPO PR事務局から一定期間お借りしたのでレビューします。OPPO公式ECサイトでの価格は8万6800円。まず目を引くのがデザイン。本体色は紫色と灰色の二色で、今回の試用機は灰色。紫色は光沢ですが、灰色の質感はマットで手触り良好。筐体背面はサラサラ。OPPOの廉価モデルでは安いプラスチックで表面加工を工夫したものがありますが、本機はガラス製。明らかに異...

Pixel Tabletに感じる強烈な不満。

GoogleGoogle Pixel TabletNest Hub MaxPixelPixel Tablet

Googleより発売されたPixel Tabletを長期使ってみました。正直、全くもって期待外れでした。Googleはこれをタブレットと謳いつつ、ドックに取り付ければハブモードになると紹介、「次世代のオーディオ」と喧伝しています。しかし実態は、企画倒れの中途半端な失敗作です。それぞれ分けて紹介します。Pixel Tabletの不協和音タブレットモードここで具体的にドックからはずしたタブレットの状態...