2024年に発売予定の超高級XRデバイスApple Vision Pro。同デバイスが、全身トラッキング機能を搭載する可能性が浮上しました。
Apple Vision Proは、同社が空間コンピューティングを開拓すると謳う製品で、眼の前に巨大スクリーンを投影し、空間オーディオ対応。映像やゲームも体験可能。3D動画を再生できる空間再現ビデオにも対応します。ちなみに価格は約50万円。
同デバイスの全身トラッキング機能ですが、実はやや情報が錯綜中というのが現状。
まず全身トラッキング機能について報じたのは、米メディアのThe Information。同メディアは、Apple Vision Proは当初全身トラッキングを導入する予定だったものの「数年前に」断念したと報道しました。
その後、Bloombergが異なる情報を伝えました。同メディアによると、全身トラッキングの開発は今も進行中らしいのです。
ただローンチ時の実装は厳しいので、リリース後のソフトウェア・アップデートで導入する計画とのこと。また、アップル製フィットネスアプリの「検討」も実施中なのだとか。
現時点では、どの報道が正しいのかは不明ですが、仮に全身トラッキングの実装が事実な場合、Apple Vision Proは、デバイス本体のみで「フルトラ」を実現する初の一般向けXRデバイスです。
現在の全身トラッキングは、身体の各部に専用トラッカーを装着し、各センサーからデータを得る仕組みが主流。ヘッドセット本体だけで完結するなら、利便性や快適性が大きく向上します。
他企業も取り組みは進めており、Meta Quest 3は本体カメラを使って上半身をトラッキングする機能を実装予定。ただ、同デバイスは下半身を「カバー」しません。
全身トラッキングはフィットネスのほか、メタバース等のアバター操作にも活用可能。実際の仕様はどうなのか、早く詳細を発表をしてほしいところですね。