サムスンから先日発売された「Galaxy Tab S9 FE」を購入ししばらく使用しました。サムスンとしては国内初登場となるFEシリーズで、今年の端末ラインナップにも力が入っています。その中でもかなりコスパの高い機種となった1台です。
筆者はここ1年半ほどGalaxy Tab S8 Ultraを使用しており、その大画面感に利便性を感じていたものの、やはり大きさとキーボードカバーの重さのせいで取り回ししづらく感じる機会が増えてきたため、小型のGalaxy Tab S9 FEの購入を決めました。
筆者が購入したのはミント。Galaxy Tabとして印象の強い白色の箱で梱包されています。本体のサイズはGalaxy Tab S9と共通化されており、ケースなども共通のものとなっています。なお、S8やS7ともサイズは同じですが、カメラ部分の形状が異なるため同じケースを用いることはできません。
やはり際立つのがこのコンパクトさ。Ultraシリーズからの乗り換えであるため、とくに強く感じる部分です。本体重量も523gとかなり軽く、使いやすいサイズ感となっています。
最大の競合となるiPadと異なり、画面比率は16:10とかなり横長のモデルとなっています。これはGalaxy Tabシリーズ全体の特徴となっており、動画を見る時、メモを取る時など様々なシチュエーションにおいて個人的にはかなり使いやすい画面比率です。
なお、筆者の欲しかった縦置き横置き両対応スタンド「Galaxy Tab S9|S9 FE Smart Book Cover」は品切れの状態が続いており、残念です。
防水対応でくっつく!
筆者が購入を決断した最大の理由が、防水タブレットであるということ。
筆者はシャワーの際にスマホを持って行き動画を見ながら浴びるという生活をしていましたが、それをタブレットに置き換えようという考えで購入。
最大の嬉しい誤算だった点が、風呂の壁にくっつくという点です。Galaxy Tab S9 FEやその他Tabシリーズは、背面に強力な磁石が付いており、この磁石でケースやSペンなどのアクセサリーを固定します。その磁石が風呂の壁の金属にくっつき、シャワー時や湯船につかっているときに快適に動画を見ることができるようになりました。
また、Sペンも防水仕様であるため、Sペンも一緒に持って行くことで手が濡れていてもSペンで操作できる点もかなり高評価。濡れた手で静電容量式タッチパネルを操作するのはなかなか困難ですが、Sペンで正確な操作ができるのは嬉しい点です。
水中でも操作できる防水タブ、良すぎ!!! pic.twitter.com/hJZVP0hufw
— ひかるん (@hikarun_mikan) November 23, 2023
風呂場の壁と同様に、磁石がくっつく冷蔵庫のドアなどにもくっつけることができ、非常に便利です。(ドアが曲面になっていると少し厳しいかもしれませんが。)
言うまでもなく、どの風呂場の壁でもしっかりとくっつくことを保証するわけでもありませんし、防水規格対応が多湿な風呂場での対応を保証するものではありませんので、くれぐれも自己責任にて。
Sペン
本体に付属しているSペンは、充電の必要がなく使用することができます。ペン側面にアクションボタンが付いており、このボタンで消しゴム機能やSペン特有の「エアコマンド」を起動することができます。
画面から若干離した状態でペンに付いたボタンを押すと、ポップアップが起動し、エアコマンドが使用できます。エアコマンドではかざすだけで翻訳できるような機能や、スクリーンショットを撮影してすぐに書き込みできるような機能があります。
書き心地も滑らかで、Apple PencilやSurfarce ペンと比較すると書き心地は柔らかい感じ。柔らかいと言ってもふにゃふにゃのような感触ではなく、しっかりと書くことができます。Galaxyのタブレットはワコムの技術を使っているため、ワコムのペンタブと似たような書き心地です。
処理性能
ただ、便利に使える一方で、時折固まったり、処理が追い付かなかったりという廉価版機種ならではの問題も。ハイエンドモデルと同様にこの機種もマルチウィンドウやポップアップウィンドウなどの大画面ならではのUIに対応していますが、この機能を用いて複数のアプリを開いた際は少し重くなってしまいがちです。
ハイエンドモデルとの差別化要素の1つになるため、処理能力が落ちるのは仕方のない点ではありますが、ただ動画視聴する、ノートを取るといった単一の用途であればほぼ問題なく使うことができます。一方で3Dゲームをプレイする場合やガンガンマルチタスクを使用する、という場合ならGalaxy Tab S9やS9+など、ハイエンドモデルがおすすめです。
Antutuベンチマークスコアの結果は次のようになりました。およそ58万点と、近年の端末としては体感通りかなりスペックは低め。ただベンチマークを数回回しても発熱などはほとんど感じられず、スコアも同等でした。
Geekbenchと3DMarkの結果も次の通り。
また、スピーカーも左右1つずつとなっており、ステレオサウンドには対応しているものの、上位機種と比較すると迫力は下がってしまいます。しかしながら音量はかなり大音量まで出るため、タブレットとしても一応満足できます。
総評:便利すぎ!買うべし!
Sペン付属、防水対応と6万円台で購入できるタブレットとして非常に使いやすいタブレットでした。ハイエンドモデルと同等の作りこまれた使いやすいUIで、特に不便なく使うことができたので、非常にお買い得なモデルです。Amazonブラックフライデーのポイントアップ期間にぜひ!
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