メタ社のハイエンドVRデバイスMeta Quest Proが舌のトラッキングに対応しました。
Quest Proは、アイトラッキングとフェイストラッキングによって、利用者の顔の動きを認識し、アバターに各動作を反映可能なデバイス。今回、そういった要素がよりパワーアップした形です。
記事執筆時点(2023年12月)では「SteamVR」と、Valveが先日リリースしたQuestシリーズとPCを接続するアプリ「Steam Link」が同機能に対応済。
例えば、PC版「VRChat」をQuest Proで起動してアプリ内でOSC(OpenSound Control)を有効にした後、舌の動作に対応するアバターを「着用」すると、舌トラッキングを使用できます。
Quest Proは、パンケーキレンズの搭載などQuest 2と比較すると大幅に進化したデバイスですが、MRの画質が微妙だったり、当初の価格が22万円(後に約16万円に値下げ)だったりと、VR界隈での評価はあまり高くありません。
加えて、2023年10月には約7万5000円から購入可能なMeta Quest 3が登場。こちらはより安価な価格設定を実現しつつ、課題だったMR画質も大幅に向上。Quest Proはより苦しい「立場」でした。
ただ今回の舌トラッキングの実装で、独自のポジションを確立するための第一歩を踏み出した印象もあります。
メタ社の考えは分からないですが、今後Quest Proはメタバースに特化したデバイスとして進化する方針……なのかもしれません。