ピュアセル 
OPPOは中国国内でフラグシップスマートフォンの「OPPO Find X7」「OPPO Find X7 Ultra」の2機種を発表しました。
SoCにはDimensity 9300とSnapdragon 8 Gen 3をそれぞれ搭載。ハッセルブラッドと共同開発のHyperToneカメラシステムを実装し、X7 UltraにはLYT-900のメインカメラや2つのペリスコープ望遠カメラを搭載しています。
デザイン
Find X7シリーズはX6シリーズと同様、どちらも大きな円形のカメラバンプを背面に配置。カメラバンプの緻密な菱形の加工など細部に拘りがあり、カメラバンプの光の当たり方も美しく、高級感を演出しています。
Find X6シリーズと異なり、音量ボタンと電源ボタンを片側の側面に集約。その代わりもう片方の側面にはOnePlusで実装されていた、3段階のアラートスライダーが備えています。
Find X7のカラバリはガラス素材のブラック・パープルの2色と、ホワイトのガラス素材と合皮のツートンカラーとなっている、ブルーとオレンジの計4色。
Find X7 Ultraは3色全てがガラス素材と合皮のツートンカラーとなっており、ブルー・ブラック・オレンジが用意。ブラックのみ、皮製品のファッション小物のように刺繍が入ったようなデザインとなっています。
ディスプレイ
Find X7は1.5K、X7 Proは2K解像度の1-120HzのLTPO 可変リフレッシュレートに対応した有機ELディスプレイを搭載。
その他のスペックは同等で、局所ピーク輝度4500nit、全体最大輝度1600nitの高輝度でDolby VisonやHDR 10＋のHDR規格に対応し、HDR動画などで細部を鮮明に表示することができます。
ディスプレイの評価機関であるDisplayMate最高のA＋の評価を獲得。また、2160HzのPWM調光やハードウェアレベルのブルーライトカット、色温度の自動調整と独自開発のスリープモードを実装しており、目の負担を低減しています。
パフォーマンス
Find X7にはMediaTek製のDimensity 9300、Find X7 UltraにはQualcomm製のSnapdragon 8 Gen 3とそれぞれ異なるフラグシップSoCを搭載。
Find X7のパフォーマンスについて、OPPOは他社のProモデルを超えていると主張。OPPOとMediaTekの共同研究開発実験室において技術協力を行い、Dimensity 9300の能力を引き出し、優れた性能、ゲームのフレームの安定、長時間の持続、優れた消費電力性能の体験をもたらすとのこと。
OPPOの研究室での測定によると、1万枚以上の写真の即座のリロードを可能にし、アプリ起動の安定性を高め、4年間でのパフォーマンス低下を10％以下に抑えているそうです。
また、Find X7シリーズでは生成AI機能にも注力。
Google Pixelの消しゴムマジックのような写真の被写体を除去する機能を備えており、生成AIにより消去した部分を補間し、迅速で自然な除去ができることを実演で披露しました。
音声認識を用いたAI機能では通話内容の文字起こしだけでなく、通話内容の要約まで可能に。
さらに、OPPO自社開発のアシスタントAIであるAndesGPTを実装したアシスタントアプリには画像やテキストの生成、証明写真やメイク写真の生成、音声対話機能、質問返答機能など100以上の機能を備えているとのこと。
カメラ
Find X7のメインカメラのイメージセンサーには5000万画素 1/1.4型のLYT-808を搭載。f/1.6の明るいレンズと合わせて、集光量をFind X6から約50％増加させています。
望遠カメラには引き続きペリスコープレンズを採用。前世代の5000万画素1/1.56型のIMX890とは異なり、1/2型での6400万画素のOV64Bの光学3倍レンズに変更されています。
Find X7 Ultraのメインカメラには、SONYのイメージセンサーブランドLYTIAの最上位モデルで5000万画素の1型センサーの「LYT-900」を初めて搭載。
OPPOによるとIMX989と比較して、ダイナミックレンジが11倍になり、25％の飽和電荷量増加、32％消費電力を削減を実現しているとのこと。メインカメラのレンズは反射を50％削減しているようです。
Find X7 Ultraの公式作例
Find X7 Ultraは望遠カメラとして、X6 ProのIMX890の光学3倍ペリスコープ望遠カメラに加えて、なんと5000万画素1/2.51型のIMX858を搭載した光学6倍ペリスコープ望遠カメラを追加で搭載。
この強力なハードウェア構成とAIを用いたズームにより、より広いズーム領域と撮影条件を条件をカバーできるようになります。光学3倍レンズは最短撮影距離が25mm、光学6倍レンズは最短撮影距離が35ｍmとなっており、近いところを拡大して撮影する用途にも使用可能です。
超広角カメラはペリスコープレンズを2機搭載した影響か、Find X6 Proの1/1.56型から1/1.95型へ小型化。それでもLYT-600の最新センサーにf/2.0のレンズと十分なスペックであり、14mmの焦点距離とより広い画角での撮影が可能になります。
画像処理システムには先日発表された、ハッセルブラッドと共同開発のHyperToneエンジンを実装。
写真のハイライト、シャドウに加えて、中間調をそれぞれ自然な外観で保持するアルゴリズムにより、自然のリアルな色、質感、立体感を復元。
これにより、コンピューテーショナルフォトグラフィー欠点である不自然な外観を回避し、高品質の写真の美しさを損なうことなく利点を最大限活用できるといいます。
また、Find X7 Ultraでは撮影前のプレビュー段階でのHDRとシャッターのレスポンスを4倍向上させるアルゴリズムを追加。さらに、明るさの情報をディスプレイ上に復元し、画面上のダイナミックレンジを向上させるProXDR技術を一新した上、Android 14で対応するGoogleのHDR写真規格であるUltra HDRと互換性を持たせました。
Find X7 UltraのHassel Bladポートレートモードには23mm・44mm・65mm・135mmの4つの焦点距離が用意。それぞれが異なるハッセルブラッドレンズを参考に調整されており、1本の髪の毛を認識できる高精度で映画のような深いボケ味を生み出せるとしています。
肌の色調の保持しつつ、特徴を際立たせる個人差を尊重したトーン調整で、被写体から最大9メートルの距離であってもシャッターラグを抑えながら瞬間を切り取ることができるようです。
マニュアル撮影のモードは以前のハッセルブラッドプロモードからハッセルブラッドマスターモードに更新。ハッセルブラッド X2D 100Cの特性に基づいたトーン調整で、JPEG撮影時に彩度、コントラスト、シャープネス、周辺減光補正の調整が可能になりました。
X7 Ultraには通常のJPEG撮影とRAW撮影に加えて、RAW MAX撮影機能が今後のOTAアップデートにより追加される予定であり、5000万画素のRAW撮影と16bitの高色深度撮影に対応するとのこと。
動画撮影に関してFind X7シリーズでは、すべてのレンズで4K Dolby Vision HDR撮影が可能に。これにより、広いダイナミックレンジで詳細なディテールの自然な映像を記録できるとしています。
発売日・価格
「OPPO Find X7」「OPPO Find X7 Ultra」は既に中国国内で発売中。
価格はそれぞれFind X7が3999元(約8.2万円)から、Find X7 Ultraが5999元(約12.3万円)から。
また、衛星通信の送受信に対応した、Find X7 Ultraの衛星通信対応版が今後発売される予定。
スペック
| Find X7 | Find X7 Pro | |
|---|---|---|
| OS | ColorOS 14.0(Android 14) | |
| SoC | Dimensity 9300 | Snapdragon 8 Gen 3 |
| 12/16GB (LPDDR5X) | ||
| 容量 | 256/512GB, 1TB (UFS 4.0) | 256/512GB (UFS 4.0) |
| 画面 | 6.78型 1.5K (2800 × 1260) 有機EL 1-120Hz LTPO可変リフレッシュレート ピーク輝度:4500nit 2160Hz PWM調光 エッジディスプレイ |
6.82型 2K (3168 × 1440) 有機EL 1-120Hz LTPO 可変リフレッシュレート ピーク輝度:4500nit 2160Hz PWM調光 エッジディスプレイ |
| カメラ | 広角:23mm 5000万画素 LYT-808 1/1.4型 1.12μｍ f/1.6 OIS 超広角:15mm 5000万画素 JN1 望遠:70mm 6400万画素 OV64B |
広角:23mm 5000万画素 LYT-900 1.02型 1.6μm f/1.8 OIS 超広角:14mm 5000万画素 LYT-600 3倍望遠:65mm 5000万画素 IMX890 6倍望遠:135mm 5000万画素 IMX858 |
| インカメラ | 21mm 3200万画素 LYT-506 f/2.4 | |
| 電池 | 5000mAh 急速充電(最大100W) | 5000mAh 急速充電(最大100W) ワイヤレス充電(最大50W) 10Wリバースチャージ |
| 寸法 | 162.7×75.4×8.7(9.0)mm 206g(202)g ※()内はレザー |
164.3×76.2×9.5mm 221g |
| カラー | ブラック/パープル(ガラス)、 ブルー/オレンジ(レザー) |
ブルー/ブラック/オレンジ |
| その他 | 画面内指紋認証 ステレオスピーカー X軸振動モーター USB2.0 IP65 |
画面内指紋認証 ステレオスピーカー X軸振動モーター USB3.2 IP68 |
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