IDC Japanは、2023年第4四半期と2023年通年の日本国内の携帯およびスマートフォンの出荷台数の統計を発表しました。
2023年第4四半期の携帯とスマホの合計出荷台数は、昨年同期と比べ3.5%減の830万台となったとのこと。2023年は4半期すべてで昨年より出荷台数が減少している一方で、10~12月にあたる2023年第4四半期は唯一800万台の出荷を維持したといいます。
メーカー別の出荷台数を確認すると、Appleは突出してシェアトップを維持しています。シェア2位は96万台を出荷したシャープで、そのシェアは11.4%、それに続いて91万台を出荷したGoogleが11.0%のシェアを獲得し3位につきました。
さらに、NTTドコモは去年5月のPixel 7a発表までGoogle Pixel端末を取り扱っていなかったことを考慮すると、来年度のGoogleのシェアは、長らくAndroid第1位のシャープを追い越し2位へ浮上する可能性が高いと評されています。
通年の市場シェアを確認すると、Googleの劇的なシェア増加とシャープ除くAndroidスマホメーカーの減速が目に見えてわかります。2022年に1.5%のシェアを有していたGoogleは、2023年で10.7%にまで急成長。成長率にしてなんと527%を達成しています。
IDC Japanのアナリストである井辺将史氏は、24年度はGoogle以外にもXiaomiやLenovoなどのグローバルベンダーが国内市場でより存在感を増すと同時に、国内メーカーにとって自らのポジションを確認することを迫られる年になるだろうと分析しています。国内シェア上位に顔を見せる時もあったFCNTは、既にレノボ子会社となっており中国工場で製造するメーカーです。