これまでGoogle Pixelは、Galaxy Sシリーズなど多くのハイエンドスマートフォンで対応しているUSB Type-CポートからのDisplayPort Alt Modeによる映像出力に全く対応しておらず、ごくマイナーな規格であるDisplayLinkでの出力にしか対応していませんでした。
そんななか、ついに節目が変わりそうです。Android 14のベータ版において、Pixel 8がついにDP Alt Modeを使用した映像出力に対応したようです。Android Authorityが伝えました。
伝えられたところによれば、Pixel 8のAndroid 14のベータ版(QPR3 Beta 2)の直近のリリースにて、GoogleがDisplayPort Alt Modeを有効にしたことが確認できたようです。
これはPixel端末と対応するディスプレイにUSB Type-Cケーブルを接続すれば、有線によるディスプレイのミラーリングの項目が表示されるようになるということ。
ちなみにPixel 9シリーズおよびAndroid 15では、純正のデスクトップモードの体験が大幅に改善されると噂されています。Androidの開発者向けオプションにて「デスクトップモードに強制的に切り替え」を有効にすると、外部ディスプレイで組み込みのデスクトップモードが表示されます。しかしその実用性は皆無に等しく、長年手が入らず放置されていた機能でもあります。
なお、Pixel 8よりも前のモデルでは、DisplayPort Alt Modeはハードウェアレベルでサポートされておらず、今後のソフトウェアアップデートで利用できるようになることはないようです。先に述べたDisplayLink機器を用いれば可能ですが、数が少ないうえに高価です。