アップルは、6月10日に開催予定のWWDCでAI(人工知能)関連の発表を行う見込みです。
バンク・オブ・アメリカのアナリストであるワムシ・モハン氏によると、AIを搭載した新しいスマートフォン「インテリフォン(IntelliiPhone=AIスマホ)」が登場することで大きな変化が到来、数年にわたりiPhone買い替えサイクルからAppleは大きな利益を手にするそうです。Phone Arenaが伝えました。
「インテリフォンの登場は10年に1度のアップグレードイベントになる」と述べ、スマホ黎明期のような進化が到来することをモハン氏は示唆しています。
モハン氏は、スマホがAIを使用して、リアルタイムの言語翻訳から予約や旅行のスケジュール作成まで、生活の質を向上させる機能を実現し、さらには家庭教師までしてくれる未来を思い描いているそうです。
従来のスマートフォンがインテリフォンと競争できなくなると、消費者は2007年6月に初代iPhoneが発売された時と同じように、AIスマホへの買い替えブームに沸くことになるだろうと予測します。
アップルには22億人のアクティブなiPhoneユーザーがおり、その多くがAI搭載のiPhoneモデルの機能を見て、アップグレードを決意する可能性があるといいます。初代iPhoneのコマーシャルでは、iPhoneができることを消費者に見せることがテーマとなり、タッチスクリーン付きの携帯電話の必要性を訴求しました。
インテリフォンがスマートフォンに新しいARやVR、健康関連の機能をもたらし、人々の間で「必需品」としての地位を確立すると述べています。「AI技術が進化するにつれ、インテリフォンと従来のスマートフォンの差はさらに広がり、より洗練された個人最適化された機能を提供することで、買い替えへの欲求を駆り立てるでしょう」とモハン氏は述べています。
また、インテリフォンは携帯性、機能、コストの面でPCのAIを凌駕するとも指摘しています。
このほか、iPhoneユーザーがAIベースアプリをダウンロードできるAI App Storeが新たなAppleの収益源になるとの予測もレポートには含まれているといいます。
SamsungのGalaxyもAIに全力投球しており、まさにリアルタイムの言語翻訳から旅行先の電話応答まで行う機能を備えますので、荒唐無稽な予測とは言えませんが、どこまで当たるのか楽しみなところです。